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となりのカフカ (光文社新書)

となりのカフカ (光文社新書)
By 池内 紀

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  • 発売日: 2004-08-18
  • 版型: 新書
  • 218 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
カフカ初級クラス・十二回講義。しめくくりは終了祝いのプラハ旅行つき。
カフカというと、イメージがきまっている。大きな目。そげた頬、悪魔のように尖った両の耳、かたくむすんだ唇。
その顔だけでも、ただならぬ雰囲気がある。何やら恐ろしげだ。そういえば、実にへんてこな小説を書いた。ある朝、目を覚ましたら虫になっていた男の話。あるいは、同じくある朝、目を覚ましたら、何も悪いことをしたおぼえがないのに逮捕されていた——。
あのカフカである。悪い夢に出てきそうだ。小説そのものが悪夢じみている。(中略)
しかし——そうではない。イメージがまちがっている。まるっきり、ちがうのだ。(第1章より)

名前は聞いたことがあり、顔写真のようなものを見たこともあって、難しい小説を書いたといったことはなんとなくイメージにある。でもカフカってどんな人?
友人、知人の伝えるところによると、フランツ・カフカは物静かで、謙虚な人だった。半官半民の役所に勤め、女性を愛するたびに誠実に悩んだ。結核に冒せれても我慢強く苦痛に耐えた。勤めから帰ると仮眠を取り、夜中にせっせとノートに小説を書いた。書き続けるために独身を選び、家庭の幸せをそっくり捨てた。
一見謙虚だが、背中合わせに野心家のカフカがいた。いずれ自分の時代が来るとかたく心に期していた男--。カフカ初級者に送る「カフカの全貌」。

  
著者は1940年兵庫県生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。神戸大学、都立大学東大でドイツ語、ドイツ文学の教師を経て文筆業へ入る。主な著書に『諷刺の文学』(白水社、亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(マガジンハウス・角川文庫講談社エッセイ賞)、『ぼくのドイツ文学講義』(岩波書店)、『ゲーテさん こんばんは』(集英社、桑原武夫学芸賞)など。訳書はゲーテ『ファウスト』(集英社毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全6巻白水社、日本翻訳文化賞)など。旅のエッセイも多数。

内容(「BOOK」データベースより)
カフカ初級クラス・十二回講義。しめくくりは修了祝いのプラハ旅行つき。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池内 紀
1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。1966~1996年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。主な著書に『諷刺の文学』(白水社、亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(マガジンハウス・角川文庫、講談社エッセイ賞)、『ゲーテさんこんばんは』(集英社、桑原武夫学芸賞)など。主な訳書は、ゲーテ『ファウスト』(集英社、毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全六巻、白水社、日本翻訳文化賞)など。旅のエッセイも多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

カフカへの入門書です3
とっつきにくいといわれるカフカへの入門書です。カフカ理解の鍵となるいくつかのテーマ(独身、性、ユダヤ人、療養、サラリーマン、集中的な作品の執筆など)について、それぞれ章を設けて、わかりやすい解説を展開しています。一見わかりやすいけど、ただし明確な回答なり著者の考え方は、巧みにガードされており、この作品からはなかなかはっきりとは、うかがえません。これについては、あとがきにも出ているように、著者の近著の”カフカの生涯”を参照してくださいということでしょう。最後のカフカを通したプラハ案内は、おまけでしょうけど、これに興味がある方は、プラハの書店ではどこでも売っているHarald Salfellnerの”Franz Kafka and Prague"を手に入れてください。(amazon.jpではドイツ語版が入手可能なようです)

親近感4
カフカに親近感を感じた。
内向的で真面目で結婚に対して慎重で・・・。
天才というよりは常識ある社会人だったカフカ。
それでいてその小説世界はやはり革命的だったのだ。
やたらとカフカの小説が読みたくなってくる。

カフカの作品を読みなおしたくなる伝記5
著者の近著である『カフカの生涯』を抄記した内容で、カフカの人物像に焦点を合わせ、意外な素顔と作品との関係性をも明らかにしています。カフカがいかに優秀で機械好きなサラリーマンであったか、また創作活動と恋愛とそして晩年の病気との狭間で色々と揺れ動いていたかがよく分かるでしょう。裏の顔を知って、またカフカの作品を読みなおしたくなること請け合いです。