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日本税制の総点検

日本税制の総点検
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  • Amazon.co.jp ランキング: #80781 / 本
  • 発売日: 2008-10-22
  • 版型: 単行本
  • 259 ページ

エディターレビュー

内容紹介
消費税の拡大に未来はない。格差社会を生み出す日本の税制を納税者の立場から税の専門家が徹底検証。日本税制見直しのための必携の書。

巷間、様々な税制論が展開されているが、その中には誤ったものが実に多いように思われる。本書では、日本の財政破綻の主因は、とりわけ消費税導入後に行われた憲法の応能負担原則の趣旨に逆行する大企業・金持ち減税にあるとみる。加えて、人々の貯蓄利子をほとんどゼロにしたことが公的年金財政、公的保険財政などの積立金の安定的運用を不可能にしたことが挙げられねばならないだろう。憲法の応能負担原則は、租税の徴収面につき福祉国家における社会権思想の投影である。本書は、憲法の応能負担原則の趣旨に鑑み、あるべき日本税制を総点検した成果をとりまとめたものである。

[関連書] 北野弘久著 『税法問題事例研究』 (勁草書房刊)

内容(「BOOK」データベースより)
消費税の拡大に未来はない。格差社会を生み出す日本の税制を納税者の立場から徹底検証。日本税制見直しのための必携の書。

内容(「MARC」データベースより)
消費税の拡大に未来はない。格差社会を生み出す日本の税制を、憲法の応能負担原則の趣旨に従って、納税者の立場から税の専門家集団が総点検する。日本税制見直しのための必携の書。


カスタマーレビュー

財政難のご時勢に「低負担・高給付」を未だ唱える夢想ぶり1
タイトルこそ『日本税制の総点検』と壮大だが、中身は「負担は低く給付は高く」を叫ぶだけの虫の良い主張のオンパレードで、正直読むに堪えない。「増税せずとも無駄の削減で何とかなる」と大見得を切っているものの、読んでみると結局は「大企業・金持ちに負担させろ!」という革新系にありがちなトホホな内容。「労働者」「資本家」「金持ち」「庶民」という無意味なレッテル貼りをし、屁理屈をこねて納税を軽減・回避することを「納税者の権利でござい」と自画自賛して恥じない様には、学者・専門家としての知見・良心は些かも垣間見られない。こんな醜悪かつケチくさい連中が大挙して納税を拒むのだから、そりゃ国家財政も赤字に転落するというものだ。総点検すべきは、著者らの不見識な負担回避行為が財政赤字を助長しかねない点であろうに(汗)。

まあ、本書の欠点ばかりあげつらうのも何なので、強いて同意できる点を挙げるとすると、消費税万能論に異議を唱えている事くらいか。消費税の持つ逆進性も然ることながら、消費税の徴収体制の不明瞭さや益税問題に言及している点は評価して良い。もっとも本書では「消費税は反対→でも所得税も反対→そうだ大企業や金持ちに払わせよう」と斜めの方向に議論が進んでしまうわけだが(汗)。

偏見に満ちたレビュー補正のためのレビュー5
さきのレビュアーのように、著者の正しい理解なきまま、あるいは浅い理解や妄想でレビューしていられては困るので、★を調整させていただきます。

北野氏は単に低負担・高給付を詠っているわけではなく、また、財政逼迫とそれとは全く別次元の話だと考えておられると思われます(税法学原論参照)。
さらに言ってしまえば、国家よりも地方に任せるのが筋だと考えるわけで、それゆえ、国家財政逼迫は理由にはならないのです。

北野氏は憲法=人権から出発します。
私のように、法学部卒・基本六法重視の人間には、むしろ北野氏の理解は当然の指向性を目指すものであり、かつ、弁護士業を担おうとする者の拠り所ともなります。
かの有名な田中二郎元判事でさえ、判事になってから北野氏の著書を読み、敬服して手紙をよこしたくらいですし、某都知事とも銀行税条例事件で参考にされています。
北野氏の功績や影響は言い出したらキリがない。

つまり、いかにいまの税法学が独りよがりになっているか。
財政学から構成される税法学は私たち市民には害悪以外の何者でもない。
中国で北野税法学が講演されればスタンディングオベーションが起こるそうですが、法律学の出発点はまず人権なのではないでしょうか?
少なくとも、法律家たろう者であればそう思ってほしいところです。

なお、金持ちから取れ!みたいなこと言われていますが、では、実際に弱者徴税の現状があることはどうするのでしょうかね。
この点も要は出発点の違いでしょうが、国家財政からの視点を強めれば人権尊重・地方分権に逆行するのは否めません。
まぁどう考えるかは人それぞれです。
ともあれ、法学部生・法科大学院生なら、北野氏の考え方を賛成するかはさておき、少なくとも一度はその発想に驚かされてほしいです。
断っておきますが、私は北野氏信者というわけではなく、ただその発想に驚かされ震撼させられました。