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フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-9)

フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-9)
By ミシェル・トゥルニエ, J・M・G・ル・クレジオ

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  • Amazon.co.jp ランキング: #173899 / 本
  • 発売日: 2009-04-11
  • 版型: 単行本
  • 532 ページ

エディターレビュー

内容紹介
「フライデーあるいは太平洋の冥界」
ロビンソン・クルーソーとフライデーのもう一つの物語。
南海の孤島で遭難したロビンソンは、島を開拓し、食料の備蓄に努めるが、野生人フライデーの登場によってその秩序は一瞬のうちに崩壊する。文明と野蛮を双子のように描いた哲学小説。

「黄金探索者」
今は、海を見つめ、風の音を聞く以外に何もできない。
失われた楽園を取り戻すため、父の遺した海賊の地図と暗号文を手がかりに、ぼくは終わりなき財宝探索の旅に出る。2008年ノーベル文学賞受賞作家による、魅惑に満ちた自伝的小説。

内容(「BOOK」データベースより)
『フライデーあるいは太平洋の冥界』―南海の孤島で遭難したロビンソンは、島を開拓し、食料の備蓄に努めるが、野生人フライデーの登場によってその秩序は一瞬のうちに崩壊する。文明と野蛮を双子のように描いた哲学小説。『黄金探索者』―失われた楽園を取り戻すため、父の遺した海賊の地図と暗号文を手がかりに、ぼくは終わりなき財宝探索の旅に出る。2008年ノーベル文学賞受賞作家による、魅惑に満ちた自伝的小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
トゥルニエ,ミシェル
1924年、パリ生まれ。両親の影響もあり、幼少のころからドイツ文化に親しむ。ソルボンヌ大学で哲学を学び、その道を志すも中途で挫折、出版・放送メディアの仕事に携わる。1967年、本書『フライデーあるいは太平洋の冥界で』でデビューし、アカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞。さらに、70年に『魔王』でゴンクール賞を受賞し、作家としての地位を確立する。以後も、創意溢れる作品を発表し、旺盛な執筆活動を続けている

クレジオ,J.M.G.ル
1940年、南仏ニース生まれ。大学卒業後、1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞し、一躍時代の寵児となる。小説のほか評論・エッセイも数多く上梓。2008年ノーベル文学賞受賞

榊原 晃三
1930年、愛知県生まれ。早稲田大学大学院仏文学修士課程修了。翻訳家・フランス文学研究者。1996年没

中地 義和
1952年、和歌山県生まれ。東京大学教養学科卒業。パリ第三大学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

真の「黄金」とは何か?5
小説の魅力はプロットにだけあるのではない。小説を読む楽しみは手に汗握って頁を繰ることばかりではない。ル・クレジオの『黄金探索者』を読み、改めて気付かされた。(まだ『フライデー』の方は読んでいないのですが、フライングして書かずにはいられませんでした。)

『黄金探索者』の魅力は、何よりもひとつひとつの場面の喚起力にある。詩的で緻密な文章を噛みしめ、ただ海の香を吸い込み波のうねりに身をまかせる。夜の静寂に耳をすませ、清澄な星空に息を飲む。じっくり読むほどに魅惑的な、濃密な時空間が広がる。
そして、そうした瑞々しい描写に映し出される、主人公の失われゆくものへの深い愛惜の念(それが彼を探索に駆り立てずにはおかない)が、終始胸を打つ。

決して派手ではないが、豊饒な読書体験を約束する小説である。

ル・クレジオがいい5
世界文学全集の1冊。ともにフランスの作家。ル・クレジオはノーベル文学賞を受賞したということは知っていたが、トゥルニエはまったく知らなかった。
トゥルニエの方は、ロビンソン・クルーソーを主人公とした話。デュフォーの話は、子供のころに読んでいたが、うろ覚えで、新鮮だった。孤島に取り残されながら、
秩序を重んじる主人公がフライデーの登場にかく乱されていく過程が面白い。哲学的な話だ。
小説としては、ル・クレジオの方が好みかな。こちらも、南の島へと旅する若者を主人公として、未開の社会への憧憬が美しい文章で描かれている。

読み応え満点以上120点5
疲れているときにこういうのはいいなあ…ブンガクというものをお真面目にやっている方がなぜ真面目なのかがなんとなくわかります。最近の日本文芸には××が出そうなだけにこういうのは好きです。
「いまさらクルーソーかよ」…そういわずお読みになってください。分厚いですが読み応えはすごいです。この河出シリーズ一番かも。
☆は7つくらいつけたいなあ。満足感、幸福感でいっぱいの読書でしたから。甘いお菓子とお茶と一緒にお気軽にどうぞ。