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世界の涯の物語 (河出文庫)

世界の涯の物語 (河出文庫)
By ロード・ダンセイニ

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  • 発売日: 2004-05-01
  • 版型: 文庫
  • 373 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
現代ファンタジーの源流であり、いまなお魔法のきらめきを失わない特別の作家ダンセイニの初期幻想短篇集二冊を完全収録。盗賊サンゴブリンドに下された過酷な運命。“絶無の都”へいたると予言された子供の旅。老人から買った魔法の窓が見せたもの。水夫が偶然知った海の秘密…。神話的な物語に、ユーモアに満ちたほら話が織りまぜられた珠玉の三十三篇。

内容(「MARC」データベースより)
トールキン、ラヴクラフト、稲垣足穂等に多大な影響を与えたファンタジーの源流。神々の与える残酷な運命を苛烈に美しく描き、ロンドンに世界の涯を誘う、魔法の作家の幻想短篇集2冊を完全収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ダンセイニ,ロード
エドワード・J.M.D.プランケット(1878‐1957)。アイルランドの男爵、十八代ダンセイニ城城主。戯曲家としてケルト復興運動に参加。処女作『ペガーナの神々』を初めとし独特の魅力をもつファンタジー短篇・長篇を書く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

ファン待望の一冊。そして、ダンセイニの復活5
一部ファンタジー愛好家の間でのみ囁かれるのみに
なっていた、稀代の幻想作家、ロードダンセイニ。

彼の絶品ともいえる初期短編集2冊の完全収録された夢とも思える
本がついに発売された。

この本の素晴らしいところは、全編新訳というだけででなく、
初出にあったサイムの挿絵は完全収録。

作品の並びも短編集の並びにならったというこだわりにもあります。

また、解説の中野さんの文章もダンセイニへの愛情が溢れ、
これも読み応えがあります。

売れれば続きがでるかもとのことです。

訳者と役者5
中野善夫さんをはじめ、本書の訳者が「役者」だったとは知りませんでした。己が不明を恥じ入る次第。序でに「ヘタクソな訳」がなにを基準にしたものなのか、その辺りの消息をお聞かせいただきたい。また「いたるところで誤訳があ」るそうですが、たとえ一箇所でもよろしいから示唆願えればありがたく思います。共訳なれば、人物名が異なるのは芸のうち、敢えて統一して仲間割れを起こすよりはその不一を微笑ましさと解するのが読者の心得かと。「訳が酷すぎ」はひとの翻訳にけちをつける以前の問題ではないのでしょうか。

さながら透明人間のごとく、訳者の息づかひは抑えられ、署名はあってもほとんど匿名に近い文章が跋扈する時代にあって、本書の文体には燦然たる輝きがあって、十二分に際だっている。原文を理解し、咀嚼したうえでの日本語の高次な表現力を駆使し、そんじょそこらの無味乾燥な翻訳とは一線を違えている。私にとっては一押しの書物である。

続編も欲しくなりました。5
購入して少しづつ読み進めるつもりでしたが、一気に読んでしまいました。本書はファンタジー神話を題材にした、幻想物語集です。この本に限らないのですが、ダンセイニの小説は非常に想像力を刺激します。仮想の世界を、叙事詩的な物語にまで昇華させて読者をその異世界に解き放ちます。日常生活の無意味な繰り返しに飽き飽きしている人には、良い薬となること間違いなしです。訳文も秀逸です。続編も購入したくなりました。

なお内容についてですが、この本は一話一話が神話的物語が中心となっています。ゆえに「小説を読む」という感覚よりも、「詩を読む」という感覚に近いのかもしれません。だから「剣と魔法の世界」のような、派手なアクション性が濃いエンタテイメント小説を期待している人にはお勧めできません。