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なしくずしの死〈下〉 (河出文庫)

なしくずしの死〈下〉 (河出文庫)
By ルイ‐フェルディナン セリーヌ

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  • 発売日: 2002-03
  • 版型: 文庫
  • 503 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
その絶望と怒りの底には、声なき弱者への限りない慈しみが光る。そして哀しみとユーモアも生来負債として負わされている死を、なしくずしに支払っていくしかないと謳う、狂憤の書にして愛に満ちた救いの書。

内容(「BOOK」データベースより)
“絶望のアナーキスト”から“反ユダヤ主義者・対独協力者・戦争犯罪人”まであらゆるセンセーショナルな肩書きを背負ったセリーヌは、呪われた作家だ。だがその絶望と怒りの底には、声なき弱者への限りない慈しみが光る。そして哀しみとユーモアも。生来負債として負わされている死を、なしくずしに支払っていくしかないと謳う、狂憤の書にして愛に満ちた救いの書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
セリーヌ,ルイ‐フェルディナン
1894‐1961年。フランスの作家。三八歳のとき出版した『夜の果てへの旅』が大反響を呼び、ゴンクール賞候補となった。常識を無視した大胆な文体破壊と狂憤に満ちた良俗侵犯は、第二次大戦中の彼の反ユダヤ主義への非難と逮捕によって一時葬られたが、亡命三部作を経て死後に再評価が高まった

高坂 和彦
1932、東京生まれ。東京外大、東京都立大大学院修了。仏文専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

なんて本だ……5
荒々しい本だ。
前作『夜の果てへの旅』の主人公、フェルディナン。
彼の少年時代を舞台とした、惨憺たる遍歴の数々。
魅入られたとしか思えないほどの、黒々とした遍歴。
……なのに作者セリーヌの印象は悪くない。
どころか優しげですらある。このギャップ!
公に語られることはまず無い作品、
そして輝かしい作品である。黒く、赤く輝く……

どうもなあ・・・2
私はこの本を、フェルディナン・セリーヌについて、何の予備知識もなしに読んだ。
しかし・・・セリーヌのキャラクター云々の前に、この本はまったく面白くないのである。
セリーヌという人がどんな人か、ということはこの本を読み進めていくうえで何の問題にもならないだろう。
アナーキーな作風で、それでいてしっかり物語りを紡いでいく、という方法には感心する。しかし、それと小説の面白さとはまったく別の次元にある。わかりやすく(?)言えば、すごく豪華な食器を使って玉子焼きを喰わされた、といった感じだろうか。
ロートレアモン伯爵「マルドロールの歌」を思い出して欲しい。あのポエムはまったくアナーキーだが、しっかり地に足がついているのである。「なしくずしの死」とはまったく違う。
確かに本書を好む方はいるだろう。ストーリー関係なしにただ文章の奇抜さを好きになる方はいらっしゃるだろう。しかし私に限って言えばまったく楽しめなかった。
この本を好む方はよほどの物好きなのだろうな、と、読みながら思ってしまった。それでも読んで見たいという方はどうぞ。ひょっとしたらこの本はあなた向けかもしれないから。