東京裁判の全貌 (河出文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #132932 / 本
- 発売日: 2005-07-05
- 版型: 文庫
- 288 ページ
カスタマーレビュー
東京裁判で何が行われたかを知るための入門書
東京裁判を知らない日本人は殆どいないでしょう。
東京裁判は国際法上無効な裁判だった事を認識している人も多いで
しょう。
では、東京裁判で具体的に何が行われたかを知っている人がどれだ
けいるでしょうか?
被告人の選定から逮捕、弁論の流れ、そして処刑。
最後には遺骨をめぐる確執までが本書で描かれています。
東京裁判でどんな事がどの様に議論されたのか。
その全貌を知るための初めの一冊として最適ではないでしょうか。
手頃な分量の文庫本であり、文章も読みやすく、また比較的中立の
立場で東京裁判の全貌が記述されているのがその理由です。
勿論、2年半かけて実施された東京裁判の詳細はこの分量では書き
きれませんが、手頃な分量で東京裁判の全貌を概観する事の出来る
本書の価値は高いと言えるのではないでしょうか。
東京裁判をおおまかに知るための最初の一冊
東京裁判のことはよく耳にしますが、戦争を知らない世代の私は、その内容をほとんど知らずに生きてきました。でも最近、イラクへの自衛隊派遣や北朝鮮の核問題、また靖国参拝をめぐるアジア近隣諸国との摩擦など、平和な日本が戦争へと徐々に歩み寄って行く不気味な気配を感じ、これを機に、改めて第二次世界大戦について学ぼうと思い、最初に読んだのがこの本です。
A級戦犯、BC級戦犯がどのように決められ、また東京裁判でA級戦犯がどのように裁かれたのか、大まかにではありますが、この本から当時の様子がザッと見え始めました。東京裁判の内容については、その内容(個人の発言等)が全て細かく記されている訳ではないので、あくまでも東京裁判の輪郭を知るための入門的な書として読まれるのがよいと思います。タイトルだけ見ると、とても重苦しい読みにくい本を想像されるかも知れませんが、裁判所内で撮られた写真(モノクロ)や裁判所内の簡単な見取り図も掲載されていて、東京裁判についてこれから学ぼうとする人には、とても入りやすい内容の本だと思います。本のタイトルには、「全貌」とありますが、もっと詳細に深く知りたいと思う人には、物足りないかも知れません。
『東京裁判』の功罪をこの本から読み取ってください
「A級戦犯」とは、何か。それを裁いた「東京裁判」とは、どのような役割を果たしたか、ということを知りたくて本書を購入しました。
第1章の標題「国際法廷 勝者が暴いた歴史の真実」がすべてを語っていると思います。弁護団副団長清瀬弁護人の指摘のように「平和に対する罪」など罪刑法廷主義の問題があるのを理解した上で、「東京裁判」の功罪をみる必要があるでしょう。
「大本営発表」に象徴されるように、当時の日本人が知らされてこなかった軍部の事実が明るみになったことは大切な点です。今では、よく知られていることですが、張作霖爆殺事件、柳条湖事件の真相などは、この東京裁判の証言の過程で明るみにでたものでした。そして蘆溝橋事件と南京虐殺事件は、日本人の大半がそれまで知らず、この裁判の検察側立証で初めて知り衝撃を受けたわけですから。勿論それらの事実の検証については、今尚論争をよんでいるのはご存じの通りです。
連合国の主張、特にアメリカの意図を反映した判決に疑問を呈したインド代表のパル判事の「判決書」も大切な論点を提供していますし、この裁判の罪の部分を指摘していると感じました。
一方、「A級戦犯」のみが戦争犯罪者ではないのは当然ですが、筆者の指摘するように、当時の国民を誤誘導した軍首脳や政治家の責任は、決して許されるものではありません。もし、「東京裁判」がなければ、真実は闇の中のままだった可能性もありました。
戦後60年が経ちました。多くの罪なき国民が犠牲になったあの戦争は、いったい何だったのでしょうか。





