蒼い時
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #122989 / 本
- 発売日: 2001-10
- 版型: 単行本
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
旅嫌いのゴーリーが、唯一遠出したというスコットランド旅行での思い出を二匹の犬に託して語る摩訶不思議な物語。
内容(「MARC」データベースより)
人生のすべてがメタファーとして解釈できるわけじゃないぜ。それはいろんな物が途中で脱落するからさ。旅嫌いのゴーリーが、唯一遠出したというスコットランド旅行での思い出を二匹の犬に託して語る、摩訶不思議な物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ゴーリー,エドワード
1925年2月25日、シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表している。またエドワード・リアやサミュエル・ベケットらの作品の挿画、劇場の舞台美術なども手がけた。その幻想的な作風と、アナグラムを用いたペン・ネームを使い分け、たくさんの私家版も出版したために多くの熱狂的コレクターを生みだした。1943年から46年まで、陸軍の軍務に服したあと、ハーヴァード大学でフランス文学を専攻する。1953年、ニューヨークの老舗出版社Doubledayに就職。ブックデザインを担当する。1960年、DoubledayからRandom Houseの子会社Looking Glass Libraryに移籍。1962年には、自身の出版社Fantod Pressを興し、The Beastly Babyを出版する。1963年、独立して専業作家となる。1977年、ブロードウェイの舞台Draculaのセットと衣装デザインによりトニー賞を受賞する。2000年4月15日、心臓発作のため死去。享年75歳
柴田 元幸
1954年、東京生まれ。アメリカ文学研究者、翻訳者。東京大学文学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
人生の壁にぶつかったときに、、。
日々の生活に疲れて 人生の壁にぶつかったときに読んでみると
なんとなーく ストレスも薄れる感じがする
ゴーリーにしては 破滅的でも壊滅的でもなく
読者に対して 疑問をぶつけているような感じ
空欄を自分でどう埋めるかで 今の自分が理解できるようで
何回も読み返してしまう 作品です
Blue for Pathetic Hearty Two
独特な世界観をもつ絵本作家、エドワード・ゴーリー。彼の作品は子供を中心に何人もの人が死んだり、悲劇的な結末を辿るものが多いため、常に賛否両論が持ち上がるのも事実。反対派の人間から見れば、「何を考えているのかわからない!」と、敬遠の対象でしかありません。
そこで、この「蒼い時」ですが、ゴーリー作品の中ではかなり異質です。全ページに渡って蒼と黒のコントラストで描かれたビビッドな絵構成で、2匹の犬のような二足歩行の動物が短い会話を延々と続けるという内容。しかし、そのなかにはミステリアスな空気はあるものの、不穏さや不気味さといったものは全く感じられず、ゴーリーがこんな可愛い作品をかくのかと驚かされてしまいます。
2人の動物が発する台詞はどこまでも詩的で、哲学的で、これを頷いて理解できる人はそういないと思います。ふたりの会話も噛み合っているのかどうかもわからず、終始首をかしげてしまう。ふたりのあいだには見えない溝があるということなのでしょうか。ですが、ずっと読んでいるうちに、ふたりの言葉が、字面では繋がっていなくても心で繋がっているように思えてきます。他に誰ひとりといない静寂の世界。ふたりはどこか悲壮感に包まれていながらも、ふたりのまわりだけが温かい、そんな気がします。
この作品は、エドワード・ゴーリーが実に人間的で温かい心をもっていることを改めて実感させます。そうすれば、他の作品のなかで繰り広げられる数々の死や悲劇は、“絵本が必ずしもハッピーエンドで終わるとは限らない”という、彼の強い主張を表明していることは自然と理解できるはずです。子供たちの死も、世の中に張りめぐらされた脅威の存在を示すために、身近で弱いものの象徴として扱われていることは言うまでもありません。そんな彼の数々の作品の中でも、この「蒼い時」はゴーリーの愛と優しさを真っ直ぐに感じ取ることのできる名作です。
効く。
哲学的にも思える文章。
蒼と黒の2色使いの絵。
そのどちらに対しても、意味がつかめずに首をひねってしまう。
でもそれが、とても心地よい。
読む度に気持ちが和らぎ、
読む度に疑問がわく。
疲れている時に読むと、効果的。
少なくとも、私には、効いている。





