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マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫)

マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫)
By マイケル・ルイス

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  • 発売日: 2006-03-02
  • 版型: 文庫
  • 464 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
メジャーリーグの球団アスレチックスの年俸トータルはヤンキースの3分の1でしかないのに、成績はほぼ同等。この不思議な現象はゼネラルマネージャーのビリー・ビーンの革命的な考え方のせいだ。その魅力的な考え方はなんにでも応用できる。
マイケル・ルイスはこの本で、その考え方を、切れ味のいい文体で、伝記を書くように書いた。ここには選手たちがたどる数々の人生の感動と、人が生きていくための勇気が溢れている。

内容(「BOOK」データベースより)
メジャーリーグの球団アスレチックスの年俸トータルはヤンキースの3分の1でしかないのに、成績はほぼ同等。この不思議な現象はゼネラルマネージャーのビリー=ビーンの革命的な考え方のせいだ。その魅力的な考え方はなんにでも応用できる。マイケル・ルイスはこの本で、その考え方を、切れ味のいい文体で、伝記を書くように書いた。ここには選手たちがたどる数々の人生の感動と、人が生きていくための勇気が溢れている。

著者について
アメリカを代表するベスト・セラー作家のひとり。ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。プリンストン大学で美術史の学士号を、また、ロンドン大学で経済学の修士号を取得。3年間勤めたソロモン・ブラザーズを辞めた後、債券セールスマンとしての体験をもとに書いた『ライアーズ・ポーカー』でデビュー。同書は世界的なベストセラーになる。近著に『コーチ』(ランダムハウス講談社刊)がある。


カスタマーレビュー

ビリー・ビーン。凄い男である5
野手に必要なのは長打率と出塁率。四球とヒットは同価値である。シングルヒットは投手の責任ではないetc。そういった理論で他球団が見向きもしない選手を安く仕入れて、優勝を争うチームに仕上げる。そして、活躍した選手を高く売り、その資金で選手を仕入れ再び優勝を争うチームに仕上げる。貧乏球団アスレチックスのGMビリー・ビーンの哲学である。そんな彼が率いるアスレチックスの費用対効果は素晴らしい。

この作品に書いてあるのだが、野球選手の本当の実力を、誰もが知っている打率や打点だけでは評価しない、という試みは野球関係者以外の間では以前からあったそうである。最も野球関係者は相手にしなかったのだが…。

ビリー・ビーンの凄いところは、その方法を採用すると決めた決断もしただけではなく、それを徹底した点である。そこに現れている数値を冷静に判断する彼の行動が、かなり感情的で強引なのがおかしいが、結局のところ彼のこのキャラクターがなければアスレチックスの躍進はなかったであろう。それは、彼の片腕であり、後にドジャースのGMに転身したポール・デポデスタが2年で解雇された姿を見れば明らかだと思う。知性と野性を兼ね備えた男ビリー・ビーン。毀誉褒貶はあるに違いないが凄い男である。

ただ、すべてがアスレチックスのようなチームになった野球が面白いかと言えば、答えはNOであろう。“金満球団“ヤンキースや豪快な空振りをする選手、魔法のような守備を見せる選手は必要である。そういった存在がなければアスレチックスの魅力も輝かない。そして、その逆もいえるのである。

野球。一つの物差しでは測ることの出来ない奥の深いスポーツなのである。

ベースボールを違った視点から5
選手年俸の低かったオークランド・アスレチックスの話。かつて選手でもあったジェネラ
ル・マネジャー、ビリー・ビーンの選手時代、裏方への転身のエピソードを交えながら、
選手をどのように分析し獲得して戦績を残したのかを記した本です。選手獲得に必要な
データの分析をいかにして行ったか、選手やスカウトの意識改革、トレードの裏側など
試合を見ているだけではわからないことも書かれており興味深い内容でした。
ベースボールを違った視点から見られる、そんな一冊です。

文章、内容ともに実にアメリカンでドライ。日本人は良いところだけを盗みたい3
オークランド・アスレチックスのGM、ビリー・ビーンが独特の才気と強気と
統計学を応用したチーム編成を経て、万年貧乏かつ弱小だったチームを毎年
プレーオフ進出の常連にまで押し上げるノンフィクション。このサクセス
ストーリーは現在も進行中である。

内容は統計学を応用して、本当に勝利に貢献できる選手を掘り出しては安く
使って利益を得るという一連のスキームの有益性が実に面白おかしく書かれて
いるので、一見誰でも出来そうだと錯覚しがちになるが、実はビーン以下
フロント陣は実に強気で強引な曲者ぞろい。ちょっと日本人的な発想では下品
とも汚いとも思えることも平気でやったりなど、昨今世を騒がしたIT事業者
たちを見るようなエグさもあったりして、国民性の違いを見る思いがした。
日本でもこれは通用するかといえば、理論はOKだが選手を取る手口はNG
というところだろうか?

補足として、訳が良くないという意見があったが、原文はもっと下品な
スラングや言葉づかいが多い。むしろすっきりと読みやすくなった気がした。
そして、楽天は初代GMのマーティー・キーナート氏が本書を取り上げて
「金を使わなくとも強いチームは作れる」と主張していた。同氏はすぐ免職
されてしまったので、この論理が本当に使われたのかどうかは不明だが。
さらに現在、本書にもっとも近い選手に対する考え方をしている野球関係者
こそ、現楽天監督の野村氏ではなかろうか。私は彼が好きではないけど、
まず試合を作れるピッチャーの育成、出塁の重要視など、バントの使用以外
でかなり本書の理論と通じるものがあると思う。