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楽園の眠り (徳間文庫)

楽園の眠り (徳間文庫)
By 馳 星周

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  • 発売日: 2009-02
  • 版型: 文庫
  • 541 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
あさな子の柔らかい肌。いたぶるのは麹町署生活安全課の刑事・友定伸。息子の雄介への暴力を止められない。ある夜、雄介が行方不明になった。託児所から抜け出した雄介を保護したのは女子高生の大原妙子。実父から性的虐待を受けていた妙子は雄介を紫音と名づけて、新たな生活を夢見る。夜の闇の中、焦燥と絶望が疾走する。馳ノワールが深化した。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
馳 星周
1965年北海道生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

大人の、子供への接し方4
 自分の息子を虐待している刑事、友定伸。その息子が突然姿を消した。息子を保護したのは父親に虐待された過去を持つ、大原妙子。保護した子供に名前を付け、自分で育てていこうと決心し、刑事からひたすら逃げることに。女子高生の逃避行が始まる。どちらの側も人に協力を得て、ひたすら追いかける、ひたすら逃げる。頭脳合戦が繰り広げられ、切磋琢磨の攻防戦。

 この本が描きたいこと。それは大人の子供への接し方ではないか。言うことを聞かない子供へ、我慢ができず暴力を振るってしまう。理性を失い、身体がいうことをきかない。そんな心理描写が登場人物を通して描かれている。子供を保護し、二人で暮らしていく夢を抱いた大原妙子までが、子供の我儘に耐え切れずに自分を失ってしまうシーンは読んでいてかなり悲しかった。世の中へ強いメッセージを投げかけている一冊だと思いました。

すごい読後感です5
これ程重い読後感を与える作品は稀だと思います。
是非一度手にとって見てください。最悪の気分に陥るでしょう。
それだけの問題作と言えます。
人間心理の描写が素晴らしく、正気と狂気は紙一重だと思わせてくれます。
お勧め。