沈黙する歴史 (徳間文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #311956 / 本
- 発売日: 2001-06
- 版型: 文庫
- 297 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
歴史には沈黙した部分、われわれにはまだ見えていない隠された部分がある―。「敗戦」からすでに半世紀有余、にもかかわらず日本は依然として自己蔑視とあなた任せの敗北主義に覆われたままだ。われわれは、「未来」と引き換えに、歴史の無言の語りかけに耳目を塞ぎつづけてはこなかっただろうか。先の大戦から戦後史にいたる呪縛のメカニズムを解き明かし、自立自存の日本人像を提示した渾身の論考。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西尾 幹二
昭和10年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒業。同大学大学院文学修士。文学博士。ニーチェ、ショーペンハウアーの研究を専門とする。また、「新しい歴史教科書をつくる会」会長としても活躍し、新しい歴史教科書のパイロット版として執筆した『国民の歴史』(扶桑社)が大ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
戦後史観の脱構築
西欧の文脈では第二次世界大戦、米国の文脈では太平洋戦争、日本の文脈では大東亜戦争、これら文脈の違う大戦争を捉え直そうとしている。何故、日本は西欧の帝国主義と戦わねばならなかったか(必然性)は問われていない。何故、日本が西欧の帝国主義と戦ったか(主体性)が書かれているだけである。日本人にとって軍部が横暴だったという記憶はあるが、それ以上に欧米こそが横暴だったことを忘れているというのだ。
しかし、欧米には戦後秩序を無理矢理にでも再形成してきた能力、世界を統治していく能力の方も上回っていたことは事実ではないか。冷戦後インドや中国のように核兵器を所有し人口超大国として国際社会で大っぴらに振る舞い始めた国のように日本もそろそろ主体的に行動しようという時に、それでも、日本には世界を単に関係する意味の世界として見る眼が分裂しており失われていて、世界の在り方をすすんで構想し提示する能力があるとは思えない。そのために日本人の主体性の回復が目指されるとすれば本書は正解だろう。世界をよりよく経営していくために日本を建て直すということだ。
まあまあ良い本だ
著者は、現代の思潮の中で沈黙している部分(日本近代史に於ける、特に大東亜戦争に対する日本の言い分)があるという。その沈黙している部分とは何かを書き記している。「新しい歴史教科書」の著者の思惑が読み取れる好著であると思う。


