秀吉の枷〈上〉 (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #47499 / 本
- 発売日: 2009-06-10
- 版型: 文庫
- 333 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
「殿は、いつまでもあの『覇王』の手先であってはなりませぬ」。死を目前にした軍師・竹中半兵衛は、病床で秀吉に四つの忠言と秘策を授けた。天正七年(一五七九)六月、蜂須賀小六、前野小右衛門ら播州から駆けつけた異能集団“山の民”を伴い、秀吉は密かに天下取りに動き出す。大ベストセラー『信長の棺』に続く本能寺三部作、第二弾。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
加藤 廣
1930年東京生まれ。都立新宿高校から東京大学法学部に学び、54年に中小企業金融公庫に入庫し、京都支店長、本店調査部長などを歴任。山一證券に転じ、同経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師などを経て、中小企業やベンチャー企業のコンサルタントを務めるかたわら、ビジネス書の執筆や講演活動を行う。2005年に構想15年の書き下ろし長篇『信長の棺』で作家デビュー。『秀吉の枷』、『明智左馬助の恋』と本能寺三部作を発表して大きな話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
本能寺の変の真相に関する著者の説には不賛成だが、それでも読んで面白い。
著者は既に信長の棺で本能寺の変の真相・謀略についてのいくつかの説を組み合わせて物語を構成していたが、この秀吉の枷(上)は秀吉の側から、ボスである信長の晩年の狂気の暴走とそれを阻止する謀略の進行を描いている。したがって、同じ「推理」を異なるアングルで描いているので、信長の棺を読んでおいた方がよいだろう。ただし、著者の採るような謀略説には無理があり、私は賛成できない。このことは信長の棺に対する私のレビューで触れたので繰り返さない。本書では秀吉の出自とそれに関係する尊王の心が、秀吉の行動を動機付ける大きな要因として強調されているが、秀吉がそのような人物であったという説を私は聞いたことがない。かといって秀吉の出自に関する定説がある訳ではないので、著者の想像力の大胆さを一つの可能性として許容してもよいと思う。ただし、本能寺の変の真相は本書に書かれた通りだと信じ込むことは避けて欲しい。
このように合理的でない謀略説の枠組みに著者の想像力を加味して書かれた本とわりきって、あり得たかもしれない人間ドラマとして楽しむ分には、この(上)は秀吉の生涯の陽性の面がよく描かれており、面白い読み物であることは否定しない。ことに竹中半兵衛と黒田官兵衛の個性はさもありなんと思えるほどで、著者の筆の冴えを感じる。
(中)、(下)は本能寺の変後の秀吉の話になる。後日それぞれについて別途コメントしたい。
きちんと全巻読みましたがレビューはここだけに…
私が目下住まっているのは京都市中京区西洞院蛸薬師近辺
そう、まさにこの本の序章ともいうべき『信長の棺』で描かれた本能寺〜南蛮寺地下道の真上(かもしれない)のだ!!!
425年前、ひょっとしたら私のこの足下で信長は窒息して息絶えたのかもしれない、
そう思うと、この「小説」もがぜんリアリティをもって読めてしまう。
ただ、「信長〜」と異なるのは、やはりそれなりに史上に名を留める人物ばかりが登場するため、どうしても想像力の飛翔感というものが今ひとつ感じられなかった点であります。
それに嫡子を持てない、ということがこれほどまでにコンプレックスになるものか…?もちろん、あとがきに作者が書くように、これが秀吉の覇者である半面の悲哀なんだそうだが、どうなんだろう?意地でも己の種を残そうとじたばたすることこそなんかいかにも動物的本能を表に出しまくっているカンジで、好もしくないなぁ。単なる色欲だけ、って方がよっぽどワルっぽくていいのにな。
秀吉はほんとうに数えきれないほどTV化されていて、いろんな名優が演じているけれど、やっぱり緒形拳が最高だと思う。でも、この本の秀吉は緒形拳にはやって欲しくないなぁ、と、そう思ってしまいました。
エンターテイメントとして
「信長の棺」信長の棺〈上〉 (文春文庫)も持っていますが、こちらの方が楽しく読めました。
歴史家には異論反論あるでしょうが、エンターテイメント作品として割り切れば面白いです。





