こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから (文春文庫)
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商品の詳細
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- 発売日: 2008-09-03
- 版型: 文庫
- 228 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
現代社会にみられる逼迫した状況は、部下を追いつめる上司を生み出し、多くの職場から精神的余裕を奪っている。職場でいま、何が起きているか?過労はいかにして体を蝕むか?倒れそうな部下をどう救うか?働く人たちの心のケアを現場で行なっている産業医から日本の企業への緊急メッセージ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
荒井 千暁
1955年、静岡県生まれ。新潟大学医学部卒。東京大学大学院医学系研究科修了。同大学医学部附属病院物療内科、同愛記念病院アレルギー呼吸器科などを経て1995年から産業医。JMA経営研究所「経営革新提言」シニア・アドバイザー(2008・2009年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
精神疾患の原因は「上司」にあり。
産業医という現場に精通した立場から、崩壊し始めている職場の人間関係に対する洞察は非常に参考になりました。過労死、過労自殺、精神疾患による長期療養など結果は様々な形をとりますが、原因はほぼ同様です。殆どの場合職場での精神ストレスは上司との間で起こります。過労とは、過重労働ではなく過ぎたる疲労ということで、長時間労働よりも上司とのコミュニケーションの問題、いじめ、自由度の少ないマネジメントなどによる精神的な疲労が影響が大きいのだそうです。書類を持ってゆくと何も言わずに「はい、やり直し」という上司がいますが、これなどは典型的な例です。本人は部下の育成のためと言いわけをするのですが、部下は容赦なく追い詰められてゆきます。経験的に、ほぼここに書かれていることは納得がゆきましたし、ぼんやりとしていたことに言葉が与えられ問題点を明確にすることができました。産業医が今やヨロズ相談所のようになっていると書かれていましたが、今の企業というのは人を病気にしてしまうシステムが作られているように思えて仕方ありません。職場環境、職場のコミュニケーションを良くすること以外にこの状態から抜け出す方法はないようですが、そのことに気付いている「上司」がたくさん現れなくては解決してゆかない問題です。さらに「上司」には「上司」がいますので、そうやって考えてゆくとこれまで培ってきた日本的経営が破綻しかかっているのではないかと思います。企業は最高益をあげながら豊かになれず、非正規従業員を増やして、景気後退になった途端に雇い止めを始めるのはこれまでになかった日本企業の行動のように思えます。グローバルな競争はこういうものしか残さないのでしょうか。今こそが考え直す時期であると思います。
関係ないと思わないで
最近心の病が増えている。
「どこも人手が足りないから仕方ないんだ」
「自分はモーレツ社員でがんばってきた、最近の若いもんは甘えている」
というだけの問題ではない。
簡単に楽に読めてしまう、最近の安易なハウツー本系の本でないところも好感が持てる。
メンタルヘルスケアの教科書
今までも多くのメンタルヘルス関連本を読んできたが、この本はベストだと思う。実例を挙げ、筆者の経験を挙げ、フィジカルなメカニズムを説明されてとてもよく理解できた。メンタルヘルスという言葉自体は最近聞かれるようになったが、一体どういうものか理解しにくく、また、広範囲に亘っている。この書を読めばだいたいの感じが掴めると思う。また、文章も読みやすくわかりやすい、構成もよくできていると思う。今後も時々この本を読むことになるだろう。




