風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #16537 / 本
- 発売日: 2009-04-10
- 版型: 文庫
- 342 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編。あたたかくて力強い、第135回直木賞受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
森 絵都
1968年東京生まれ。早稲田大学卒業。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞を、『つきのふね』で野間児童文芸賞を、『カラフル』で産経児童出版文化賞を受賞。『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
短くも細やかな作品集
面白かった、買って良かった。
読む途中でさえそう思える素晴らしい短編集だった。
丹念に取材をされたらしく、世代も職も異なるそれぞれの主人公達の背景や心の裡が、
しっかりと描かれているため、どの人物も作品の中でしっかり腰を据えた存在に描かれている。
そういった土台の上で、話の中に人物の様々な考えや苦労などが、
ごくごく自然に浸潤しているため、
一作を読み終えるごとに、上手いなぁと、ため息と笑みが湧いてきた。
ややもすると話が出来すぎている感も否めないが、
それは短い中に丁寧に織り込まれたストーリーと、
「そうそう、確かにそうだ」と共感できる部分で洗い流され、気にならない。
簡単に人が殺される、事件が起きる、薬中毒や病気になる、犯罪に巻き込まれるといった、
最近よくある陳腐で手軽な小物を使わずとも小説とは面白いものだというのが分かる、
稀で素晴らしい作品だと思う。
人それぞれ
森絵都さんは好きな作家だし、直木賞受賞ということで期待が大きかったのか、こんなもんかな、というのが正直な感想でした。短編ということで、うまくまとまっている気もしますが、やはりもっと長い作品で森絵都ワールドを楽しみたい気がします。初めて読まれた人や、森絵都が好きな人、それぞれで読後感は違うでしょうね。私の一番好きな作品は、「犬の散歩」でした。
やっぱり「賞」ねらいだったのかなあ……
大人の本も書けます、難しいモチーフもこなせます、というのが透けて見えるような本だった。「カラフル」「つきのふね」など、ヤングアダルト向けにしろ、ぐさっとくる心理描写や意外なストーリー展開に、胸を痛めながら読んでいたクチなので、かなり興ざめ。でも、新しい方向性を模索しているのかもしれないから、見守っていきたい。





