イニシエーション・ラブ (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #2667 / 本
- 発売日: 2007-04
- 版型: 文庫
- 272 ページ
エディターレビュー
出版社 / 著者からの内容紹介
僕がマユに出会ったのは代打で出た合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。「必ず2回読みたくなる」と評された驚愕のミステリー
内容(「BOOK」データベースより)
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
乾 くるみ
1963年、静岡県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業。98年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
レビューは読んじゃ駄目
お願いだからこんなところでネタバレしないでくださいよ…と言いたくなります。
私がこれを読む前にここのレビュー読んでたら絶対レビュー書いた人恨んでます。
思い切りネタバレしてる人がちらほらいるので未読の人のために書かせてもらいました。
この小説にあるのは予備知識がないからこその魅力です。
とにかく読む前にレビュー読んじゃいけません。絶対楽しめる!とは言えませんが個人的には今まで味わったことのないような本の面白さを体感できました。
読み終えた後が本当の始まり。予備知識なしで、是非軽い気持ちで読んでみてください。おすすめです。
ちょっと例を見ない傑作
分厚いミステリーが全盛の昨今で、これはまた頼りないほど薄い、でも堂々とした傑作。
それこそLPレコードのAB面や音楽テープを聴く47分程度で一気に読み終えることができる。
またそうして読むべき本だ。間を空けて読むことはすすめられない。
「ミステリー」のカテゴリーの本であるとか「最後から2行目で全く違った物語に変貌する」といううたい文句とかの予備知識なしで読んだら、まず10人が10人この本の仕掛けに気がつかないだろう。
ただの生あったかくてくすぐったくてほろ苦い初体験物語を読んだとしか思わずじまいなはず。ところどころやや違和感を感じたとしても。
この違和感も、まったく感じないように書くこともできたはずなんだ。これは作者のフェアプレイ精神に感服する部分。
どんでん返しも、読んだ瞬間あっとのけぞるようなものではなく、じわじわ来る。
このじわじわ来るのがまた怖い。
うたい文句を知っていて読んだにもかかわらず、読後すぐの僕の頭には「?」がいくつも飛び回り、ややしてから「あ、そういうことね」と気付く。そこから記憶をたどっていくうちついに、ちゅどーん!真相につきあたる。
説明してくれる探偵役はいない。読者が自分で気づく。
巧妙だ。
ミステリーでありながら、だれも死なない。不幸になるものはひとりもいない。
だれかが不幸にならなくてもミステリーは成立するということを証明しただけでも偉大な作品だ。
「『2度読みたくなる』と言っても、2度目に読むのはただトリックの確認作業としてだけじゃないか」と言っているレビュアーもいるけど、ぜんぜん違う。
2度目は、ハッピーエンドのお話として読みたくなるんだよ(●^o^●)。
僕は2度どころか3度読み返したけど、やっぱりマユはいじらしくてかわいい女の子だと思ってしまうんだ。
男ってバカだねー。
好き嫌いは激しいだろうけど、僕は好み。
「最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」という煽り文句で有名な作品。
どんなもんかと読んでみた。
いやぁ、僕にはすごく面白かったなぁ。
「仕掛けがむずかしくて最後まで読んでも意味がわからなかった〜」という人と、「こんなつまらん仕掛けで騒ぐな!」と怒る人と両方いるみたいだけど、僕はちょうどうまくどんでんがえされたので、大変満足。
ちなみに、「仕掛け以外はぬるくて平凡な恋愛小説で、読むのが苦痛」なんて意見も多いみたいだけど、僕はむしろこのぬるさ、平凡さ、痛々しさ、イライラする感じ、そういうのがすごく共感できて楽しめた。
そりゃ誰しも愚かだった青春時代を直視するのは痛くて嫌だけど、そういうのこそリアリティじゃないかなぁ、なんて。
僕はこの作品、おすすめするよ!
読み終わっても、どうしても仕掛けが理解できなかったら、ネットで検索するとめちゃくちゃ詳細に分析しているサイトがあるので、そこを見ればいいと思うよ。





