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蒼龍 (文春文庫)

蒼龍 (文春文庫)
By 山本 一力

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  • 発売日: 2005-04
  • 版型: 文庫
  • 361 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
途方もない借金を背負う若夫婦が、貧しい暮らしの中で追いかける大きな夢。どうか、今年こそ―。著者の原点を描いてオール読物新人賞を受賞した表題作他、四篇。武家社会の心意気、商人の気概。誠を尽くせば、身分の差を越えて人は分かりあうことができる。生きる力と明日への希望を与えてくれる感動の傑作集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山本 一力
昭和23(1948)年、高知県に生まれる。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務などを経て、平成9(1997)年、「蒼龍」で第77回オール読物新人賞を受賞。平成14(2002)年、「あかね空」で第126回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

粒ぞろいの逸品5
短編集で5作品が収められており、粒揃いで、これを短編にするのはもったいないような作品ばかり。どれも良いのだが、特に惹かれたのが「節分かれ」と「長い串」。前者は大きな酒問屋の店主と後継ぎの話。苦境のなかでも信義を重んじる、先を読んだ布石を打つなど、現代のビジネスにも通じる話。店主が死んだ後に残した短歌で、それぞれの局面で後継ぎが知らなかった店主の真意がわかる構成も素晴らしい。後者は武士の友情の話。藩主が国に帰る際の相撲の話と江戸留守居役と他藩の交情の話が交互に語られるが、最後で見事に一体となる。久々に読書のカタルシスを感じさせる逸品という感想でした。

美しい人間の生き方4
どれも読後に元気の出る短編。人間は、やっぱりいいなぁと思う。
一編ずつお風呂で読んだが、寝る前にとてもいい気持ちになれた。
“その時は理解できず不愉快に思っても、後になって事実が分かると、
その奥にある気持ちや思いの深さに心が打たれる”というパターンが
特に時代物では多い。昔の日本人の生き方からくるものだけれど、
こういう話は本当に美しい人間の生き方が、心に響く。

おもしろかったです。4
特に1話目は、この時期、就職・転職でがんばってる人たちに思えて。
「あかね雲」ほど重くなく、「損料屋~」ほど軽くはないが、
作者の気持ちが伝わる一冊。