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翔ぶが如く〈9〉 (文春文庫)

翔ぶが如く〈9〉 (文春文庫)
By 司馬 遼太郎

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  • 発売日: 2002-06
  • 版型: 文庫
  • 322 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
ついに田原坂から後退する薩軍
七万の政府軍に包囲され、西郷と薩軍幹部はそれぞれの生を閉じた。翌年、大久保もまた──新生日本の激動期を描く全十冊、完結

内容(「BOOK」データベースより)
熊本をめざして進軍する政府軍を薩軍は田原坂で迎えた。ここで十数日間の激しい攻防戦が続くのである。薩軍は強かった。すさまじい士気に圧倒される政府軍は惨敗を続けた。しかし陸続と大軍を繰り出す政府軍に対し、篠原国幹以下多数の兵を失った薩軍は、銃弾の不足にも悩まされる。薩軍はついに田原坂から後退した…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
司馬 遼太郎
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞。62年、「ロシアについて」で読売文学賞受賞。63年、「韃靼疾風録」で大仏次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受賞。平成8(1996)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

翔ぶがごとく襲い、翔ぶがごとく退く5
薩摩兵は「上代の隼人が翔ぶがごとく襲い、翔ぶがごとく退」き、果敢な戦闘を展開するが、徐々に、数で勝る政府軍に押し戻され、ついに鹿児島城裏の城山に逃げ込む。

薩摩軍の2将、桐野と篠原には全く作戦も戦術もなく、軍の指揮官というよりも1個のサムライであった。これでは物量がものをいう近代戦はでは到底勝てない。300年前の関が原でさえ、勝てなかったのではないだろうか。そういう人物を近くにおき将にした西郷に、人を見る眼は果たしてあったのだろうか。西南戦争は、戦争というより、無謀なサムライの一揆だったのだ、という印象を強く受ける。

激戦4
田原坂の戦いを中心に薩摩軍が敗れていく様子が描かれてます。

薩摩士族の強さが目を引きます。
このエネルギーを違う方向に向けられなかったのかなと
ちょっと惜しい気がしました。

相変わらず西郷さんは、すべてを丸投げしてますが、
切り株に頭を打った辺りから本当に別人になったのではなかろうか?
っと憶測してしまいます。

田原坂の激闘5
ドラマタイトルにもなった「田原坂」の激闘。今でも(といっても本書執筆当時の昭和50年代のことで、現在は不明)土を掘り返せば当時の弾がでるといい、しかも「行きあい弾」という、空中でお互いの弾がぶつかり合った弾すらあるというほどの激しい銃撃戦。
政府軍の圧倒的な物量の投入で、薩摩側の大将格では篠原国幹、永山弥一郎などが戦死。兵士たちも、司馬曰く「将師たちが無思考でいるために兵たちは…死ぬまで戦い続けなければならなかった」。そして野戦でも攻城戦でも劣勢となった薩摩軍は、これといった戦略もないまま、日向に落ちていきます。
とにかく戦闘シーンの描写が圧巻で、戦闘の激しさが伝わってきます。それだけに、戦闘が激しくなればなるほど、後世のわれわれにとっては、何のための戦争だったのか(そこまで戦う意味はなんだったのか)ということを思わざるを得ません。