前日島(下) (文春文庫)
|
| 価格: | ¥ 750 1500円以上は送料無料 詳細 |
発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #349594 / 本
- 発売日: 2003-11-08
- 版型: 文庫
- 400 ページ
エディターレビュー
メタローグ
『薔薇の名前』、『フーコーの振り子』など、本国イタリアだけでなく、日本を始め世界的にヒットした著作のあるイタリア人作家ウンベルト・エーコの力作。オリジナル、日本語訳、英語訳といずれも美しい装幀で楽しませる長篇は、17世紀に南太平洋で突風に見舞われ難破船の中にあって、現世の時空間を超えたブラック・ホール的な世界を迷い込んだ男の物語だ。帯に書いているように、まさしく「『知』の航海」と表現するにふさわしく、歴史、文学、地理学など知的スリルが物語のそこかしこにある伏線によって仕掛けられている。他のエーコ作品同様、ファンタジックな人物造形がここでも健在。(新元良一)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
出版社/著者からの内容紹介
エーコの迷宮世界へようこそ
一六四三年、密偵中に南太平洋で難破、漂流の果てにロベルトがたどり着いたのは、美しい島の入り江にうち棄てられた無人船だった
内容(「BOOK」データベースより)
「ダフネ」に隠れ潜んでいたイエズス会士・カスパル神父と遭遇したロベルトは、その島が日付変更線上にあることを知る。入り江を泳ぎ渡れば、一日前の日に行ける。あのユダヤだってキリストを救い出せるのだ―バロックの迷宮で記号の錬金術師エーコが奏でる壮麗な幻想曲を聴きながら、時空を超え、いざ『前日島』への旅を始めん。
カスタマーレビュー
な、長い…
訳者解説にあった、「読者も訳者も作者も疲労困憊」という表現に非常に共感を覚える。とにかく困難な読書である。何しろ、最初の100ページくらいまで読んでも、この小説のテーマが分からないのである。
2つの違う時間軸の話が平行に進み、ようやく統合されたと思ったら、今度は作中作がボリュームを増し、本編を乗っ取ってしまう。
頭がくらくらとしながらも、ヘタレな主人公の今後が気になってなんとか読み進め、最後には本を置いてばったりと倒れるという、トライアスロンのような小説である。読了した自分をほめたい。
そうですねぇ・・
「薔薇の名前」が一番面白かったんじゃあないでしょうか。次の「フーコーの振り子」は第一作以上の力作と思いますが、エンターテイメント性では劣ります。そしてこの「前日島」、アイディアはすごくよくわかるのですが、そのアイディアの生かし方、つまりせっかくの「日付変更線に貫かれる島」が生かされていないように思うのです。「薔薇」の明快な結末、「フーコー」の恐るべき結末のような必然性がわたくしにはよくわかりませんでした。
ということで、前二作よりも評価は落とさざるを得ません。
ところで、まだ本邦未紹介の新作の出来はいかがなものなのでしょうか。楽しみですね。
……読み辛いが
興味深いことを教えてくれる場面もいくつかあるが、退屈な場面も多くあり、全体的に極めて読み辛い。
苦しみながら少しずつ読んだ。
すると読んでいく内に作品の良さが理解出来始めて来た。
途轍もない絶望と、それに抗おうとする意志をリアルに感じることが出来たのだ。
読後の充実感は凄まじかった。
同著者の「薔薇の名前」よりこちらの方が好きである(ちなみに「フーコーの振り子」はまだ未読だ)。
もう二度と読みたくないが、読んで良かったと心から思える一作である。




