昭和天皇と鰻茶漬 陛下一代の料理番 (文春文庫)
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商品の詳細
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- 発売日: 2004-03-12
- 版型: 文庫
- 201 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
たった「ふたりのお客様」に作り続けた二十六年
昭和三十九年、宮内庁管理部大膳課に勤める。以後、天皇の料理番として日常の食事をはじめ、儀式や行事の調理を崩御まで続ける
内容(「BOOK」データベースより)
昭和三十九年に、天皇の料理番として有名な秋山徳蔵の面接を経て宮内庁大膳課に勤め、昭和天皇の崩御の後退官するまで、四半世紀にわたる和食担当者としての思いでを綴ったものが本書です。私たちには窺い知れない、宮中儀式や行事はもちろん、昭和天皇の日常の食事のご様子やお好みの食品などが抑えた筆致で描かれています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
谷部 金次郎
1946年、埼玉県本庄市生まれ。日本銀行霞町分館で修業後、64年故秋山徳三の面接を受けて宮内庁管理部大膳課に勤める。以後、昭和天皇の料理番として日常の食事はもちろん、様々な儀式、行事の調理を手がける。昭和天皇崩御を機に89年退官。その後、日本テレビ「3分クッキング」をはじめ、講演講習などでも活躍。現在、主婦対象の料理教室を主宰する。また、くらしき作陽大学非常勤講師と大阪青山短期大学特別講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
食を通じてうかがえる昭和天皇像!
東京オリンピックの年から昭和の終わりまで、宮内庁大膳課の職員として天皇・皇后両陛下のお食事を作り続けた料理人さんが書かれた本です。
昭和天皇はおそばやおいもなどが好きだったとか、魚はいわしやさんまを好まれたとか、予算の関係で松茸などの高価な食材は買えないとか、これなら庶民の方がよっぽどよいものを食べているのでは…と思えるような記述も随所に見られ、いろいろ意外な感じがしました。
園遊会の屋台も大膳の職員の仕事で、天皇陛下から直接天ぷらのオーダーを受けてあがってしまった話や、甘いものを控えねば…と思いながらも「お汁粉をいただきたいけど、だめかしらね?」とニコニコ皇后陛下が話しかけられる話など、昭和天皇のお人柄を敬愛し、この人一代のための料理人であろうとした筆者の筆が、食を通していろいろなエピソードを丁寧に描いています。
日常生活を省みよう
同じような皇室のお料理番の書籍として、「殿下の料理番 皇太子ご夫妻にお仕えして―伝統と新風 皇室のいま」小学館文庫(渡辺 誠 著)を読んだことがあります。また、「天皇家の食卓 和食が育てた日本人の心」角川書店(秋葉 龍一 著)もあります。いずれにせよ一読の価値があると思います。
いずれにせよ、天皇家(皇族)の方々が普段どのようなお食事をなされているのか、われわれ一般庶民と何か違いがあるのか、皇族のしきたりや伝統はといったことを「食」を通じて、一瞬でも垣間見て存じ上げることができます。
そんな中で、側面的に、食の原点にかえった、より自然なもの、より無添加のもの、有機栽培のものが健康に一番よいのだ、なによりの贅沢なのだということをリアルにもの語ってくれています。
間接的には、この本の中で、陛下とそれに仕える料理番という関係の中で、今では加速的な経済と文化の成長、アメリカナイズ化の中におかれた日常生活のあわただしさというところで、つい忘れがちとなってしまう「気配り」「思いやり」といった昔ながらの日本人がもつ「日本のこころ」というものを改めて感じることができます。
昭和天皇の一面を知れる
宮内庁大膳課で和食を担当されていた谷部金次郎氏の回想録といった感じの1冊。丁寧ながらもやわらかな文章で読みやすいです。
昭和天皇・皇后両陛下とのエピソードや、好まれた料理など、報道などではなかなか知る事のできない一面が描かれていて非常に面白かったです。
ある宮中の会でてんぷらを担当した谷部氏が、初めて昭和天皇から声をかけられ、失敗なんて考えられないほど揚げなれていたはずのてんぷらを緊張のあまり失敗してしまったというエピソードがとても印象に残りました。
氏は、その時感じた陛下のえもいわれぬ威厳に、生涯このおひとりにお仕えしようと誓ったそうです。
この話を読んで、ああ本当にこういう事ってあるんだなと、ある意味感動しました。
日本の戦国時代や三国志などの小説で、やはり英雄と呼ばれる人の人柄や風格に魅せられるというエピソードがありますが、こういうのってなんかいいですよねぇ。すごく好きです。




