きれぎれ (文春文庫)
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商品の詳細
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- 発売日: 2004-04-07
- 版型: 文庫
- 213 ページ
エディターレビュー
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「―― 大きい俺や小さい俺、青空に円形に展開、みな、くわっとした格好で中空に軽くわなないている ――」。親のすねをかじりながら無為の日々を送っていた「俺」はかつて、ともに芸術家を志し、その才能を軽視していた友人が画家として成功したことを知る。しかも、美貌と評判高い彼の妻は、「俺」が見合いをして断った女だという。よじれて歪んだ心が生むイメージが暴走した果てに「俺」が見たものは…。
著者は、パンク歌手であり詩人であり俳優であるという異色作家。『夫婦茶碗』 『へらへらぼっちゃん』など、独特のビート感あふれる作品を意欲的に発表し、個性派作家として注目を浴びている。若い世代を中心に「ストリート系」、「J文学」などともてはやされる一方で、ナンセンスなストーリー展開やメッセージ性の希薄さなどから「キワモノ」であるという冷ややかな評価も受けていた。ところが、一見、一貫性を欠いているようにも思われる言葉の連射の間隙に、透明感を与えることに成功した本作で芥川賞を受賞したことで評価は一変し、純文学の新たな地平を開く作家としての栄誉を得た。好悪の分かれる作家ではあるが、繰り出される言葉のリズムに身をまかせて一種のカタルシスを得ることができるか、違和感を抱くか、それは作品に触れて確かめてほしい。(梅村千恵)
出版社/著者からの内容紹介
時空を超え、乱舞する言語。芥川賞受賞作
浪費家、酒乱、趣味がランパブ通いの俺。厭味な幼な友達の妻で、かつて見合い相手だった美女に恋慕し、策謀するが。「人生の聖」併録
内容(「BOOK」データベースより)
絵描きの「俺」の趣味はランパブ通い。高校を中途で廃し、浪費家で夢見がちな性格のうえ、労働が大嫌い。金に困り、自分より劣る絵なのに認められ成功し、自分が好きな女と結婚している吉原に借りにいってしまうが…。現実と想像が交錯し、時空間を超える世界を描いた芥川賞受賞の表題作と他一篇を収録。
カスタマーレビュー
現実と空想の交錯
芥川受賞作の「きれぎれ」は、他の作品に比べると
やや難解で読みにくい、おもしろくない、という感想を
持つ方もいるようですが、これは現実と空想を行き来するお話、
それを全部分かろうとするから余計分からないのだと思います。
逆に、その現実と空想の交錯する感じを楽しんでもらいたいです。
また、初期の頃にはない味のある情景描写も楽しめます。
個人的に、雨の中タバコを買うシーンが好きです。
併録の「人生の聖」はもう、ぶっちぎっちゃってます。
おもしろいです。ぜひ読んでみて下さい。
町田康、大好きなんだけど・・・。
町田康の作品は殆ど読んでますが、個人的にこれだけは
面白さがイマイチ解らんのですよ・・・。当方の読解力が無い所為も
十二分にあると思いますが・・・。何故コレが芥川賞?と正直
思いました(機は熟したって事か?)。それなら候補止まりになった
”くっすん”か”けものがれ・・・”で受賞して欲しかったなぁ。
芥川賞作品と言う事で町田康はこれが初めてって言う方も居られると思いますが。
面白く無いと思って町田康に見切りを付けた方は是非「くっすん大黒」か
「屈辱ポンチ(けものがれ・・・)」を一度だけ読んで欲しい!それを読んでも町田康パス!
って言う人には何も文句は言わないっす。
ちょっとこの作品は難しかった(僕には・・・)何か読み終わった後に暗くなったし・・・。
町田康作品は読み終えた後は「生きてりゃ何とかなるだろう?」って感じに
訳の解らないポジティブ感が沸くのになぁ(僕には・・・)
でも”タクシー”と”お見合い”の下りは、いつもの町田康っぽくて好きなんだけど。
空がとっても青いから
世界を、日本語を一度徹底的に破壊した上で、真っ白な紙の上にぶちまけて、描かれたものは芸術と呼べるかどうか?
『きれぎれ』という作品においては、ぶちまけ方が、更にはその前段階の破壊のし方が巧みなのでしょう。「なんじゃこりゃ?」な世界が形成されています。
広い意味では前衛的といえるので、そういうのが苦手な人にとっては、単なる言葉の羅列にしかならないでしょう。
あくまでも詩ではなく小説なので、金を借りるために苦心する主人公のダメっぷりを、他人事みたいに指さして笑って楽しめればラッキィです。





