無意識の証人 (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #305136 / 本
- 発売日: 2005-12
- 版型: 文庫
- 324 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
南イタリアの海辺の町で、九歳の男の子が殺され、出稼ぎのアフリカ人が逮捕される。圧倒的に不利な被告の弁護を引き受けたグイードは、妻に逃げられて憂鬱な毎日を送る三十八歳。正義を振りかざすような柄でもない…が、ジェフリー・ディーヴァーが「最良の法廷スリラー」と評した見事な論証で、物語は大逆転。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
カロフィーリオ,ジャンリーコ
1961年、イタリア、バーリ生まれ。刑事訴訟法の専門家で本職はプーリア州バーリの凶悪組織犯罪を扱うマフィア担当検事。専門書執筆のかたわら、2002年『無意識の証人』で小説デビューし、イタリアの五つの文学賞を受賞した。続けて第二作、第三作を発表して高い評価を受けている
石橋 典子
1961年、宝塚市生まれ。東京大学文学部イタリア文学科卒。イタリア語翻訳、通訳を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
イタリアの深淵を味わう
贅肉のいっさいを切り落とした文章。ことばでは表現されていない、無言の部分が、書かれた部分に与える重量感。文章は、絶妙の均衡を保ち品格が高い。短期滞在や旅行では、けっして知ることのない、イタリアがここにはある。行間からは、南部のイタリアの内からの匂い、ざわめき、抑圧された感情、いらだち、炸裂するような熱情が立ち上ってくる。五感で感じるイタリア的世界が広がる。現地で業界関係者をはじめ、「今世紀最大の新人登場」と絶賛された作品の魅力を最大に引き出している名訳。一読に値する。ミステリーは、人間そのものなのだ、という、人間至上主義のイタリア的メッセージにあふれている。
新しい発見
法廷ミステリーとか、弁護士ものというと、アメリカの小説に親しんできましたが、今回は、イタリアということで、どんな展開かと思いました。主な部分では、結構、アメリカの、たとえばフィリップ・マーローと近いかんじがあります。でも、細かいところでは、たとえば、海辺で昼寝をしてさぼることができたり、古いエレベーターが二重扉だったり、バールで強いエスプレッソがあたりまえで、デ・カフェのコーヒーを頼むは、イタリアでは男として恥ずかしいことなど、ヨーロッパならではのさまざまなデティールが語られます。物語の発端である殺人事件をめぐる事件の基底には、アフリカ系移民についての人種差別があったりするところがしっかり描かれいます。主人公の暗い悩みは、本人の個人のものだけではなく、我々の今日の問題なのだろう、という共感を覚えました。





