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いつの日か還る―新選組伍長島田魁伝 (文春文庫)

いつの日か還る―新選組伍長島田魁伝 (文春文庫)
By 中村 彰彦

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  • 発売日: 2003-12
  • 版型: 文庫
  • 636 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
新選組を心から慈しんだ男の物語
新選組伍長として幕末の動乱を戦い抜いた寡黙な巨漢・島田魁。終身、新選組に忠義を尽くし続けた男の波瀾の人生を描いた剣豪小説

内容(「BOOK」データベースより)
新選組の伍長として幕末の動乱を戦い抜いた寡黙な巨漢・島田魁は、討幕派との全ての戦いに奔走する。ときに内部の軋轢に巻き込まれながらも、新選組を心から慈しみ、忠義を尽くし続けた男の苦悩と剣術にかける情熱、戦友・永倉新八との友情など波瀾万丈の生涯を史実に沿いながらありありと再現した長編剣豪小説。

内容(「MARC」データベースより)
新選組の古参であり、幕末動乱を戦いぬいた一人の男。局中無双の巨漢、相撲取りをも投げとばす怪力の持ち主。加えて、剣と槍は免許皆伝。しかし、こころ優しい男であった、新選組伍長島田魁の波乱の人生を描く長編剣豪小説。


カスタマーレビュー

魁太郎のお父はんは、日本一の力持ちや。5
 明治33年、西本願寺の境内で
夜回りをしていた老人が倒れて亡くなった。
彼はその昔、新選組の隊員だった。
 という史実から、島田魁という人物に興味をもって
この本を読みました。
 身の丈六尺に十五貫の巨漢で、剣と槍の名手、
 それなのに酒をたしなまず大の甘党で、寡黙で真面目な主人公
島田魁の視線で、新選組の出来事や

明治維新後の生活がつづられています。
 会話のかたちで、当時の政治の状況説明がはいり、
歴史に詳しく無い私でもとても解りやすく読みすすみました。
 又、隊員達が登場すると、
名前のあとに、ちょっと容姿の説明が入るのでどんな姿の人だったのか
想像しやすく、それもとても楽しめました。
 第二次大戦中の話を身近な人物から聞くと、

「政治の状況なぞ知らずに、
その立場立場でせいいっぱいやってきた」ということを感じるのですが、
この物語の主人公にも、それを強く感じました。
 南部鉄瓶を肌身離さず持ち歩き
「南無妙法蓮華経」と鋳込まれた部分を指でなぞり
念仏を唱えつづけ
「手を掛けた者や非業に倒れた者」の位牌に見立てていた。
という人物像は、今まで私の持っていた

新選組のイメージとは離れたものがありました。

 会津藩士が巧みに輪乗りしながら馬上で口上を述べ駆け去る場面。
 薩摩の洋式銃隊の入京の様子。
 「新選組、見参!」と永倉が古風に名のって、
洋式装備の長州兵に切り込む場面。
 など、まるでドラマを見ているように画面が頭に浮かんできました。

 島田魁の妻となる、おさと の可愛らしい様子も
この物語に花を添えています。

 主人公の朴訥な性格に惹かれてとても面白く読みました。
 新選組隊士の一人の飾らない姿が描かれています。
 
 これは、読んだかいがありました。面白い本です。 

新選組の真実5
本年の大河ドラマが『新選組』ということもあり、最近書店でも関連の本が沢山出ております。しかし、その大半が近藤勇や土方歳三といった人物に焦点をあてたものではないでしょうか?
中村氏の本著書は比較的知名度の低い『島田魁』に焦点をあてることにより、『新選組の真実』を見事に浮き彫りにしています。その点において、新選組関連著書の白眉と言えます。新選組内の内部抗争がいかに凄まじいものであったか、近藤率いる試衛館グループがいかに他グループを排斥したかなどが、島田の口を借りて詳述されております。

 また島田という明治期まで生き抜いた隊士の、『節を曲げぬ生き方』に胸が熱くなる方も多いと思います。さり気ない文体ながら、心が熱くなる作品です。

還るところが故郷5
名前だけは頻繁にいろいろな所で見かけるが今一何者かがはっきりしなかったこの人物。
読んで好感が持てました。才能はあるのに不器用な生き方しか出来なかった侍の魅力溢れる一冊でした。
わずかな行き違いが、この好人物を光当たる歴史の表舞台で主役にさせなかっただけで、十分力はある人でした。
スポットライトが当たらなかったので生き残り、その後の生活をまっとう出来たのかもしれません。
でも新撰組二巨頭が好きな人は読むと結構がっかりするかも。私はしました。けどそれ以上に島田魁という人物を分かることができてとてもよかったです。