魂がふるえるとき―心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #63543 / 本
- 発売日: 2004-12
- 版型: 文庫
- 375 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
多彩で心打つ小説を次々に紡ぎ出してきた宮本輝氏。その宮本氏自身が、かつて愛読し魂を揺さぶられた短篇小説の名作を選んで編んだ読者の皆さんへの「物語の贈り物」。吉行淳之介、川端康成、武田泰淳、永井荷風らの、意外な作品も含む16篇を収録。文春文庫創刊30周年記念企画。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮本 輝
昭和22(1947)年、兵庫県に生れる。追手門学院大学文学部卒業。52年、「泥の河」で第13回太宰治賞を、翌53年、「蛍川」で第78回芥川龍之介賞を受賞。さらに62年、「優駿」で第21回吉川英治文学賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
時代は変わっていたんだな・・・
本書に収録されている小説と近代文学との質の違いには驚嘆しました。
それはまさしく質の違いとしか表現できないもので、それまで一通りしかないと思っていた感性、情緒というものが本書を読み終えた後100通りも200通りもあるような気がしました。
近代文学と比べ、具体的な違いを述べろといわれればそれは難しいことなのですが、個人的には余韻の残し方に圧倒的差があると思いました。
蛍の光が、ある時、ふっと消える、もしくは、何かが一斉に芽吹く、大体小説というのは失礼ながらそのようなものだろう、と思っておりました。
しかし・・・うまく表現できない・・・他の要素が・・・絡み合い絡み合い、最後を締めくくっているのだと思い知らされました。
私は中でも川端康成の「片腕」がお気に入りで、超現実世界での話なのですが、今ではもう書かれる事の無い美しい世界観、男性と女性世界の極地を垣間見れた気さえします。
ここまでレビューを書かせていただきながら、絶対他人には知られたくない、秘蔵の書にしておきたい、という気持ちさえ沸いております。まさしく、これこそ名作集なのでしょう。
感じ取る
宮本輝氏による秀作選。
永井荷風、川端康成、国木田独歩。泉鏡花、幸田露伴、水上勉・・・。名だたる文豪が名を連ねている。
文章には匂いがあるということを痛烈に感じさせる。
現代小説しか読んでこなかった身にはおおげさではなく衝撃だった。
<小説には百人百様の読み方があり、またそうであるべきなので、ここに収めさせて頂いた小説に初めて出会う読者の真っ白な心にゆだねたい>とは宮本氏のあとがきである。
時代背景など、なじみのないものもあるだろう。難解なものもあるかもしれない。しかし、“何か”を感じるはずである。それは一体何なのか?
その正体をすぐに理解しようと急ぐことはない。いつか腑に落ちるときがくるかもしれない。いつまでたってもぼんやりとしたままかもしれない。しかし、あなたの心に残っている限り、いつでも取り出して確かめることができる。
そんな「本の読み方」を思い出させてくれる一冊。
一冊でいくつも楽しめる
自分ではおそらく選ぶ機会もなかったと思われる作家の名編を
いくつも読むことができました。、
ここに収録されている作品を、ひとつひとつ探して読むとしたら
知識のない自分の場合は、おそらくたどりつくまでに
けっこうな時間がかかるような気がしました。
こうして選集として一冊にまとめられているというのはうれしい。
最初に収録されている、開高健の「玉、砕ける」に特に圧倒されました。




