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怪しい来客簿 (文春文庫)

怪しい来客簿 (文春文庫)
By 色川 武大

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  • 発売日: 1989-10
  • 版型: 文庫
  • 310 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
武田泰淳氏に絶賛された処女作以来、十五年の沈黙を破って発表され、泉鏡花賞を受賞した第一作品集。色川文学の出発点を示す

内容(「BOOK」データベースより)
私が関東平野で生まれ育ったせいであろうか、地面というものは平らなものだと思ってしまっているようなところがある―「門の前の青春」。亡くなった叔父が、頻々と私のところを訊ねてくるようになった―「墓」。独自の性癖と感性、幻想が醸す妖しの世界を清冽に描き泉鏡花賞を受賞した、世評高い連作短篇。


カスタマーレビュー

色川武大のまなざし5
色川氏の優しくそして辛辣なまなざしによって繰り広げられる短編集。社会の隅の隅のさらにその隅に居る人々のありさまを、これほど生々しく描ける作家は他にいない。淡々とした文体で、しかしながらヴィヴィットな情景を描きだす、息を呑む最高の傑作。

ぎりぎりの小説5
ここに出てくるのは、あるいは作者も含めて、
みんなどこか屈折してしまったひとばかり。
いろんなものがいっぱいに溢れちゃってて、
心の表面張力ぎりぎりって感じになってて、
もうほんのちょっとの加減でこぼれそうなんだけど、
まあ、なかにはこぼれてしまったひともいるんだけど、
それでも、ぎりぎりのところで、生きてる。
あるいは、生きてた。

そうだよな、それだよな、文学って、と思った。

恐ろしく、濃密な空間5
 これほど濃密な本は他にはない。そう思わせる書物です。
 「右向け右」は戦時中とはいえおそらく他者とはまったく違う空間を生きた青年の世界がおどろおどろしくも美しい。
 この体験記エッセイは絶対に誰にも真似はできないでしょう。
 「墓」では冒頭からいきなり「亡くなった叔父」が訪ねてくるというところから書き出されます。
 単なるナルコプkじゃレシーなどではかたづけられない彼と彼の一族の物語。
 在るとはどういうことなのか。
 違う世界を覗き込んでみたい方におすすめです。