太公望〈下〉 (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #81769 / 本
- 発売日: 2001-04
- 版型: 文庫
- 513 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
古代中国史の中で、この男ほど謎と伝説に彩られた武人はいない。遊牧民の子が、苛烈な試練をへて、商王朝を覆滅する雄渾な歴史叙事詩
内容(「BOOK」データベースより)
ひとを神々に贄として捧げる、そんないまわしい時代は去らしめねばならぬ。諸侯の協力を得て、周公を獄から救いだした望は、さらに機略を尽し周召同盟を成立させる。ここに叛意はととのった、宿望の日である。決戦の朝、牧野は清々しく晴れていた。未到の時空の光と風を甦らせる宮城谷文学の金字塔、完結篇。
内容(「MARC」データベースより)
望の機略により、周は召とむすび叛意をととのえた。商王・紂を討つために。宿望の日である決戦の朝、無辺の牧野はすがすがしく晴れていた。時代の狂気を否定する男・太公望の実像を描く巨篇・完結。
カスタマーレビュー
呂望
太公望が、非常に優れた人間であることは証明されました。
いや、これは中巻からすでにわかっていたことです。
下巻は物語の結末まで息をつかせぬ展開で、太公望の深謀
遠慮に感嘆の声を何度もあげました。
受王は悪逆の王ではなく、古い人間だったということです。
英邁ではあったが王朝の伝統に慢心を覚え、驕慢になって
しまったことが、彼と彼の王朝の寿命を終えさせたに過ぎ
ないのかと思います。
周を輔け、商王朝を倒すための情報戦略、長方戦略。いつ
の時代の競争にも重要な要素として、情報があります。こ
の物語は歴史のロマンを感じるとともに、情報の重要さを
読み手に諭している面があるようでなりません。
著者の意図はわからないけれども、私はそう思うのであり
ます。
受王は悪役ですね。しかし、彼の酷い行動のいくつかには、
神との交わりとしてのものが会ったのではないかと推測さ
れています。この推量は著者のものではありますが、酒池
肉林など、神との対話のために行っていたようです。ただ、
神との対話が臣民のためのものではなかったため、対話が
うまくいかず、国を滅ぼすことになったのでしょうかね。
とにかく宮城谷氏は、受王をフォローするような書き方を
していますね。公正というか公平というかね、とにかく中
立的で冷静なんですよね。
3000年前のヒーロー
後世の中国や日本に大きな影響を与えた中華思想の原型を作った周王朝誕生前、忽然と現れた天才軍師「太公望」の波乱に富んだ人生を独特の視点で捉えた長編小説。
「太公望」といえば、周の文王が釣り人を軍師に迎える挿話で有名である。作者は、一族を商王に虐殺され復讐を誓う羌族の少年「望」が、幾多の苦難を才能と努力とそして天運で切り抜け、商王朝打倒の悲願を達成する過程を見事なまでの想像力と表現力で感動的に描いている。
悠久の時を超えて3000年前のヒーローが甦った。中国の広大な荒野を馬上颯爽と駆け抜ける「太公望」、まさに英雄此処に参上といった感動を与えてくれる大作です。
知略の張り巡らし方を学ぶ
太公望とは、どれほどの人だったのだろうか。
自分の野望の成就のために、どれだけの策を繰り出したのだろうか。
妲己を抱えこみ、受王の動きを掌握する。
幽閉された周王を外から護る。
王のいない周の重臣を動かし、戦争の準備をさせる。
召の国に自ら行き、同盟を成立させる。
兵を訓練し、強力な軍隊を作り出す。
己の「志」が大きい人は、大いに学ばねばならない。
一つの策では、大きな志は成就しない。
一人の力では、大きな志は成就しない。
一つの面しか見えないようでは、大きな志は成就しない。
万能とは、こういう人間をいうのだろう。





