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三屋清左衛門残日録 (文春文庫)

三屋清左衛門残日録 (文春文庫)
By 藤沢 周平

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  • 発売日: 1992-09
  • 版型: 文庫
  • 443 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
日残りて昏るるに未だ遠し。家督をゆずり隠棲の日をおくる清左衛門。老いた身を襲う寂寥と悔恨。円熟期代表作とされる名品である

内容(「BOOK」データベースより)
日残りて昏るるに未だ遠し―。家督をゆずり、離れに起臥する隠居の身となった三屋清左衛門は、日録を記すことを自らに課した。世間から隔てられた寂寥感、老いた身を襲う悔恨。しかし、藩の執政府は粉糾の渦中にあったのである。老いゆく日々の命のかがやきを、いぶし銀にも似た見事な筆で描く傑作長篇小説。


カスタマーレビュー

幾度読み返しても飽くることを知らず5
江戸時代、武士が隠居した後の話、といってしまえばそれまでである。
しかし、これを読むと、老いとは、そして生きるとは、という問いかけを、突き付けられる気がする。
私がこの作品を読んだきっかけは、NHKの金曜時代劇で見たからだ。脚本といい配役といい、原作に忠実で、満足した。
しかし何より、原作は素晴らしいの一言に尽きる。

初めて読んだ時から十年余りたつが、何度読み返しても、その時によって改めて色んなことを考えさせられる。
二十代のうちから読んでも決して退屈ではない。

美しい人生の夕映え5
藤沢文学の最高傑作の1つ。

 隠居した武家が息子と嫁との暮らしの中につづられる日々の哀歓と老いの影。唯一の楽しみはいまだ現役で頑張る友人の奉行とのささやかな酒と酒場のおかみとの何気ない会話。

 そんな彼にも藩内の対立の影がしのびよる。近づく死への畏れを内包しながら、正しく生きたいと願う孤高の老体の毅然とした姿が胸をうつ。傑作。

歳を気にし始めた男性に4
 定年退官して、寂しさを感じているところへ、役所からその腐敗を直すべく力を貸してくれといわれて、改めて乗り出す元役人など、現代にはほとんどいないだろうけれど、時代小説となってみると、それが自然なことに見えるし、むしろ、こんな事になれば老後といえども一肌脱いでみようという気にもなるよな、と思う。背筋が伸びた清左衛門のおのずからなる姿が凛々しく清々しい。老後になすべきことを考えることにはなるので、歳を気にし始めた50代後半の男性には特におすすめ。