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花のあと (文春文庫)

花のあと (文春文庫)
By 藤沢 周平

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  • 発売日: 1989-03
  • 版型: 文庫
  • 277 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
娘盛りを剣の道に生きたお以登にも心中ひそかに想う相手がいた。女剣士の昔語りとして描かれる異色の表題作のほか佳品七篇を収む

内容(「BOOK」データベースより)
娘ざかりを剣の道に生きたある武家の娘。色白で細面、けして醜女ではないのだが父に似て口がいささか大きすぎる。そんな以登女にもほのかに想いをよせる男がいた。部屋住みながら道場随一の遣い手江口孫四郎である。老女の昔語りとして端正にえがかれる異色の表題武家物語のほか、この作家円熟期の秀作7篇。


カスタマーレビュー

おもしょい おもしょい(おもしろい)4
短編8編
・町人もの :「鬼ごっこ」「寒い灯」「疑惑」「冬の日」
・藝術家もの:「旅の誘い」
・武家もの :「雪間草」「悪癖」「花のあと」

■ 「鬼ごっこ」:
囲いの若い女を盗人に殺された 今は堅気の元盗人。
悪党の猿ぐつわを外しての、この一言に痺れる。

「おめえ、むかしむささびの吉てえ同業の名前を聞いたことがねえか?」

超カッコいい!
これだから、時代劇は止められない。

■「雪間草」
これは映画化になった「蝉しぐれ」に設定が似ています。

契りを交わし嫁ぐ寸前、殿様の側室にされ、その後 尼となった松仙。
20年の経過後、元の相手の腹切りを阻止する為に、殿様にたて付く。
殿の手を折らんとばかりに締め上げ、一言

「人並みの女の幸せを奪って、さんざんねな仕打ちをなされた上に・・・・・、武士に二言はござりませんな?」

■「寒い灯」
おせんちゃん、あんたホントにいい人なんだからー
泣けちゃいます。

■「疑惑」
河内屋の女将 おるい。

女はいつの世も怖いぞ!

■「旅の誘い」
北斎と広重、
東海道五十三次はそうだったのかー?
へー

■「冬の日」
わー、最後思いっきり泣かせていただきました。

好きだなー、私 こういうの。

■「悪癖」
「おもしょい(愉快です)、おもしょい」

「ご中老、こんなおもしょい夜はござりませんぞ」

ヤバイ!せっかくの加増 台無しジャン!

■「花のあと」
本題名の短編。

「・・・刺してきました」
「なんと!」
腕の立つ連れ合いに、筆頭家老の夫は 後始末?・・・、


*お薦め度:★★★★☆
 (ご家老、こんなおもしょい本はござりませんぞ!)

何と言っても 「冬の日」だな

読み始めたら止まらない藤沢周平の世界4
昭å'Œ50å¹'代に「オール読物」あるいは「小説宝石」などで引っ張りだã"になっていたè-¤æ²¢å'¨å¹³ã®æ™‚代ものã‚'集めたもので、8編からなっている。

定番といってよい、è-¤æ²¢å'¨å¹³ã®æãæ±Ÿæˆ¸æ™‚代の市井の人ã€...の物語であるが、それぞれの主人å...¬é"が、強い意思ã‚'持ってç"Ÿãã¦ã„る様子が印象的だ。

特に「冬のæ-¥ã€ã¨ã„う作å"ãŒè‰¯ã„。幼い時にæ¸...次郎は主家の娘であった8歳の、「おいã-」の送り迎えのç"¨ã‚'ã-ていた。あるとき、ちã‚"ã'らに襲われ、æ¸...次郎はæ®'られ血ã‚'流ã-ながらもおいã-ã‚'守った。それから、幾星霜、おいã-とæ¸...次郎にはそれぞれ、過é...·ãªé‹å'½ãŒå¾...っていた。

おいã-はç"Ÿå®¶ãŒæ²¡è½ã-、飲み屋の女となって、地回りのç"·ã«ä»˜ãã¾ã¨ã‚ã‚Œã¦ã„る。æ¸...次郎は、æ•...あって人ã‚'傷つã'て、小伝馬ç"ºã®ç‰¢ã«é€ã‚‰ã‚ŒãŸã‚Šã-て、今ã!¯å°ã•な古着屋ã‚'やっている。

ã"の二人がひょã‚"なã"とから再会ã-、それぞれの過去の傷ã‚'埋め会うように、å...±ã«æš®ã‚‰ãã†ã¨æ€ã†ã‚ˆã†ã«è‡³ã‚‹ã¾ã§ã®ã‚¹ãƒˆãƒ¼ãƒªãƒ¼ã ã€‚

人のä¸-のはかなさ、å"€ã-さというものã‚'下地にã-た、ã-っとりとã-たストーリー展é-‹ã¯ç›¸å¤‰ã‚ã‚‰ãšè¦‹äº‹ã§ã‚る。è-¤æ²¢å'¨å¹³ã®æ™‚代小説の「æƒ...ç·'」の溢れた名å"ã¨ã„える。

そのä»-、表題作の「花のあと」は、剣のé"に励ã‚"だ武家の娘が、どうã-ても、試合でかなわなかった一人のç"·ã«ã»ã®ã‹ãªæ...•æƒ...ã‚'抱き、権謀の罠にはまって非業の死ã‚'遂ã'たその思いの人の敵討ã‚'遂ã'る話だ。

片思いでã-かなかったç"·ã®ç„¡å¿µã‚'æ™'らそうとするæ‰"ç®-ではない無垢な思いと、その決æ-­ã®æ¿€ã-さは、正に武家の娘ならではというã"とだが、そういった女心ã‚'題材とする着眼だã'でも、ã"の物!語の成功はç'„束されたともいえるだろう。

ラジオ朗読されました。5
2009年4月より東京のニッポン放送で日曜朝6時半より「花のあと」がラジオで朗読放送されています。語りは那須恵理子アナウンサー。解説は児玉清さんです。この放送で本書をしりました。バイオリンの劇伴奏がとても情感深くもりあげてくれます。まるでNHKの「蝉しぐれ」のようです。

そして嬉しいニュースが飛び込んできました。2009年春、桜の開花宣言が出された鶴岡公園周辺で、映画『花のあと』のロケが始まったそうです。監督は新進気鋭の中西健二氏。公開は2010年4月だそうです。楽しみです。配役のイメージは以登・草笛光子さん。若い日の以登は田中麗奈。才助は中村梅雀さん。ちと年齢に無理か?キャスト発表が楽しみです。

短編集なので、どれも読みきりで堪能できます。絵師・広重と出版元・保永堂竹内との折衝から始まる「旅への誘い」。解説の方も触れていますが、なるほど旨くしたもので本編に北斎と広重の画風の
違いを言いえている描写があります。広重という人物像に藤沢周平のスタイルを織り込んでいるようにも思います。広重は俳優、西島秀俊さん。保永堂は石丸 謙二郎さんをイメージしました。「冬の日」、おいしが立ち上がって手早く涙を拭いた。おいしを女優の原佐知絵さんをイメージしながら読んでいました。