御宿かわせみ〈新装版〉 (一) (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #62772 / 本
- 発売日: 2004-03-12
- 版型: 文庫
- 299 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
著者が加筆改訂、活字も大きくなった
東吾とるいの活躍で大評判の「御宿かわせみ」シリーズ。著者が第一巻から改訂しなおして決定版に。あわせて本文活字も9ポになった
内容(「BOOK」データベースより)
江戸の大川端にある小さな旅篭「かわせみ」。そこに投宿する様々な人たちをめぐっておこる事件の数々。その渦の中に巻きこまれながら、宿の若い女主人るいと恋人神林東吾の二人は、互いに愛を確かめ合い、次第に強く結ばれていく…江戸の下町情緒あふれる筆致で描かれた人情捕物帳。人気シリーズ「御宿かわせみ」新装版第一弾。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
平岩 弓枝
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
人情の宿「かわせみ」
装丁が新しくなっただけでなく、加筆、改訂された点が嬉しい。
文字の大きさも今時の文庫に倣って、大きくなっているので読みやすい。
1話が約30頁ほどであるにも関わらず、起承転結がしっかりと区切られた構成は、著者の力量に負うところが大きく、そこからは安定感すら伺うことができる。
1巻は、春から始まり夏秋冬とめぐって次の春を迎える一歩手前、ちょうど年間を順繰りさせた期間が描かれている。
随所に織り込まれる折々の風物は、平素自然に従順して季節を愛た人々を生きいきと描き出しているばかりでなく、時間さえも緩やかに流れているよう感じられて、読んでいてうらやましくも感じられる。
代々木八幡神社の1人娘として育った著者は、未だ江戸情緒を残した粋な人たちと触れ合う機会が多く、それらを肌で感じ取っていたのかもしれない。
もちろん著作にあたっては周到な調べをしているだろうが、登場人物の人柄は著者の分身みたいなものだから、そうした育ちも作品に大いに影響しているのではないだろうか。
四季の風雅と人情と
大掘端にある旅籠「かわせみ」を舞台にした、平岩弓枝のライフワークとも言える時代小説。
新装丁されるにあたり書き下ろされた蓬田やすひろさんの絵は、パステルトーンで描かれていて、現代の「浮世絵」とも言えるような柔らかさを持っている。
また、その絵は、平岩弓枝の描く「御宿かわせみ」の世界観を見事に体現しているのである。
江戸気質とも言える厚い人情を精髄としながらも、折々の風物を添えて描かれる作品は、この装丁のように温かみを持っている。
新装丁と改訂がされたのをきっかけに、書に手を伸ばしたが、ゆっくりとだが一通り読み通してみようと思った。
すっきりとした短さと余情
御宿かわせみ。巷では33巻の「小判商人」が発売されてそちらの方が話題でしょうけれど、自分はまだようやくと1巻に手をつけてみたところですので、こちらから順番に。
さて。主人公は、奉行所役人の弟「神林東吾」と、「かわせみ」という旅籠の女主人の「るい」の二人。彼ら二人が江戸の街を舞台にしてくりひろげる、人情話と捕物帳というのがこの「御宿かわせみ」の大枠の物語構造のようです(なんせあと32巻も既に続きがあるわけで途中からがらっと変わっているかも知れませんので)。
で、一読の感想ですが、まず特徴的だなと思ったのは、その一話ごとの短さ。短篇連作集的なものになるだろうとは思っていましたか、この一巻だけでも8話収録ということですから一話あたりに約30ページ。ここまで短い推理連作短篇というのはちょっとないですね。宇江佐真理や宮部みゆきでももっと長いです。すぱっと短く、それでいて余情はあるというのがこの平岩弓枝の特徴なのかもと思いながら読みすすめさせていただきました。





