鬼平犯科帳〈24〉特別長篇 誘拐 (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #54623 / 本
- 発売日: 2001-02
- 版型: 文庫
- 205 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
盗賊の子と火盗改めの妹、隠し子二人の運命を描く特別長篇「炎の色」と、著者の急逝で未完となった「誘拐」他二篇収録の最終刊
内容(「BOOK」データベースより)
風が鳴った。平蔵は愛刀の鯉口を切る。雪か?闇の中に刃と刃が噛み合って火花が散った―。表題とした「誘拐」は、著者の長逝によって永遠の未完となったが、三十年をこえる作家としての営みの掉尾を飾る作品でもある。巻末に著者と長い交遊のあった文芸評論家尾崎秀樹氏の「池波正太郎の文学」を併録する「鬼平」最終巻。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池波 正太郎
大正12(1923)年、東京に生れる。昭和30年、東京都職員を退職し、作家生活に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、35年、第43回直木賞を「錯乱」によって受賞。52年、第11回吉川英治文学賞を「鬼平犯科長」その他により受賞する。63年、第36回菊池寛賞受賞。作品に「剣客商売」「その男」「真田太平記」“必殺仕掛人”シリーズなど多数。平成2年5月3日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
鬼平最終巻
未完の作。池波先生の逝去により藤枝梅安も未完であるが、鬼平もいいところで終わってしまい、残念でならない。
酸いも甘いも吸い、善も悪も知り尽くした長官(おかしら)が現在の日本のリーダーであったらと望んでしまうのは、それほどまでに「でっかい存在」に書き上げられた長谷川平蔵の所為だろう。池波先生の本は一気に読みきってしまう、恐ろしい力を持っている。また、年齢を重ねればそれだけ、その深さに気付くことが多いようである。ただし、若い人(10代20代)も、読んで損は無いし、感じさせられ、成長させてくれる本だと思う。くどいかもしれないが、日本に今、厳しいが情けもあり温かみを感じる真のおかしらが現れてくれないものか。
しぬこと
この巻の最後迄を、マーロウの最終巻の様に、誰かが最後迄続けて書く事を望むんだろうか。例えばそんな企画があったとして、作家の方は光栄だろうけど大変だ。心ある作家さんなら、「是非もないこと・・・」と断ってしまうかもしれない。そもそも読者(少なくとも自分)は、平蔵の話が読みたい訳ではなく、池波さんの噺を、「ずっと聞いていたかった」のだと思った。
ひとが死ぬと、その人が行ってきた全てが未完に終わる。
自分の実生活の中でも、面倒が見れる事、そのまま忘れ去ってしまう事、後ろ髪を惹かれつつ、ずっと心残りになっている事、ほっといてしらんプリしてる事、ホント様々。
この巻が尻切れトンボである事こそ、そんな事を知らず知らずの内に考えさせてくれ、また、人の噺をずっと書いてきた池波さん「らしい」ということです。





