文壇 (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #235896 / 本
- 発売日: 2005-04
- 版型: 文庫
- 285 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
三島由紀夫、吉行淳之介…。キラ星のごとき流行作家や名物編集者たちが夜な夜な酒に浸り、文学論を戦わせる。ときは1960年代、銀座や新宿の薄暗がりの文壇酒場に現われた新人流行作家・野坂昭如が、おそるべき記憶力で男たち女たちの生態を再現。自虐と自負と韜晦をこきまぜ、己を語る。泉鏡花文学賞受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
野坂 昭如
1930(昭和5)年10月10日、鎌倉市に生まれる。旧制新潟高校を経て、早大文学部仏文科中退。63年「エロ事師たち」を発表、流行作家となり“焼跡闇市派”と称される。67年「火垂るの墓」「アメリカひじき」を発表し、68年に直木賞受賞。83年、参議院比例代表に立候補して当選するも、同年、田中角栄の金権政治を批判して衆議院に立候補し、落選。97年「同心円」で吉川英治文学賞受賞。2002年「文壇」で泉鏡花文学賞受賞。03年、脳梗塞に倒れてリハビリを始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
圧倒的なリアリティ
新刊の頃買い漏らし、そのままになっていたのを文庫で見つけ、出て来る人物、皆活き活きとしており、それもそのはず戦後文学の何回目かの絶頂期、テレビドラマになぜならぬ。主人公・僕はじめ、三島、丸谷、梶山、宇能みな魅力的。「お茶飲みません?」で短大生引っ掛けたもの、立原のくどくどしい紹介で逃げられるシーンなど、抱腹絶倒。エロ事師よろしくブルーフィルム上映のくだりなど、圧倒的なリアリティに、並のTV屋では到底、映像化できる範囲を超えているやもしれぬ。
昭和のころ
野坂昭如さんが、まるでヴォイスレコーダーを相手にして一気に吐き出したような文体です。
それでも、当時の文学世界の匂いが生き生きと伝わってくる一冊です。
戦後の『文壇』が克明に!?
野坂昭如の小説は『火垂るの墓』『アメリカひじき』くらいしか読んでいなかったが、本書は圧倒的な面白さ。戦後すぐ〜昭和40年代半ばまでの、いわゆる野坂自身、もっとも脂が乗っていたいた時期の『文壇』、ようするに酒場での同時代を代表していた作家の見聞を独特の句点の極端に少ない文体で駆け抜ける。どこまでホントかわからぬが、月日まで克明に記した圧倒的な記憶力、読者はお気に入りの作家が野坂とどうかかわっていたかページをめくるのも楽しみ。吉行淳之介〜「第三の新人」のファンの読者、必読、か。





