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心筋梗塞の前後 (文春文庫)

心筋梗塞の前後 (文春文庫)
By 水上 勉

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  • Amazon.co.jp ランキング: #636978 / 本
  • 発売日: 1997-04
  • 版型: 文庫
  • 222 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
天安門事件に遭遇し救援機で帰国直後に心筋梗塞を起し、心臓の三分の二を壊死させた著者が書下した生と死を見つめる記録の文庫化

内容(「BOOK」データベースより)
一九八九年六月、七十歳になったばかりの著者が北京を訪れて、天安門事件に遭遇した時から変事は始まった。救援機で帰国後、自宅に辿りついてわずかに二時間、心筋梗塞が著者を襲った。死に瀕すること数日、生還する幸いを得たが、心臓の機能は三分の二を失った―。二年間入退院を繰返した日々を克明に描く闘病の記録。


カスタマーレビュー

同病者として参考になった5
昨年、私も同じ病に倒れ救急車で搬送され、集中治療室に3日いたことも含めて13日間入院した。著者が集中治療室に39日間もいたと他の本で知ったのでびっくりしたが、実際は院内を散歩するほど回復していて、長引いたのは適当な病室がなかったのと転院待ちなどの理由によるものだった。著者が知名人であったことも理由の一つだったかもしれない。

著者は中国の対外友好協会の招きで訪れた訪中作家団の団長として中国へ出かけていって天安門事件に遭遇し、極度の緊張状態の中を何とか日本に帰りつくが、2時間後に自宅で心筋梗塞を発症する。著者はそれから三日間ほど意識を失うが蘇生に成功する。

著者の容態が安定してからは、何でも薬ゆえに服用薬は増える一方である。入院途中で風邪をひけば呼吸器科の医者が呼ばれ、指示通りにカプセルを飲んで解熱剤の座薬を挿入すると急に寒気がして小水が出なくなった。訴えたところ、ベッドに寝たまま今度は泌尿器科に連れて行かれ、医師は荒々しく指を肛門に挿入する。「風邪薬が原因だと思うが、座薬の方か、カプセルの方か」と問うてみても、呼吸器科の投与だから自分のせいではないんです、と肛門をにらみすえている様子で、よくあるケースだといわぬばかりだった。何かが間違っている、何かがヘンだぞ、という考えが病院にいて浮かんできた。

著者の人生観をところどころに散りばめながら、退院後の生活までを描写する。