翔ぶが如く〈5〉 (文春文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #21561 / 本
- 発売日: 2002-04
- 版型: 文庫
- 369 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
新生日本の激動期を描く大長篇、文字を拡大した新装版!
明治七年、台湾撤兵により全国的に士族の反乱気分が満ちる。政府は鹿児島私学校を警戒するが、まず熊本に、神風連ノ乱が起こった
内容(「BOOK」データベースより)
征台の気運が高まる明治七年、大久保利通は政府内の反対を押し切り清国へ渡る。実権を握る李鴻章を故意に無視して北京へ入った大久保は、五十日に及ぶ滞在の末、ついに平和的解決の糸口をつかむ。一方西郷従道率いる三千人の征台部隊は清との戦闘開始を待ち望んでいた。大久保の処置は兵士達の失望と不満を生む。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
司馬 遼太郎
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞。62年、「ロシアについて」で読売文学賞受賞。63年、「韃靼疾風録」で大仏次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。平成8(1996)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
大政治家 大久保利通。
得てして巨悪の塊、冷酷な人物としての印象が強いように見受けられる大久保利通の、政治家としての能力の卓越、外交官としての胆力が見られる。中国との外交交渉において、国家元首かのように、超法規的活躍をみせるが、その交渉を成功裡に治めてしまった結果、国内の反政府分子の不満を増長させてしまった政治の難しさ。
外交官として、政治家として、国際政治にあたる者に不可欠な胆力を、大久保利通は保持していた。
西郷隆盛の親友、または敵としてでなく、有能な政治家としてもっと肯定的な評価を得てしかるべき人物である。
民権とは・・・
第5巻の一番の出来事言えば、台湾出兵の事後処理のために北京に渡清した大久保が、賠償金50万両を勝ち獲るまでです。
大久保がどうやって交渉していくか、イギリス、アメリカ、ドイツなどのそれぞれの思惑などが読み取れるところはとても読み応えがあります。しかし、私が本巻で一番印象に残ったのは、ルソーの「自由民権論」が描かれている稿です。
この稿を読んでいるとこの時代に「民権」を導入することがいかに難しいかがわかります。そして、「現在の日本は民権が確立しているのか」と思いました。
歴史の深さを知ることができる「翔ぶが如く」もようやく半分です。第6巻もとても楽しみです。
大久保利通の粘り腰と伊藤博文の寝技
この巻では、大久保利通による台湾出兵(不満武士のガス抜き)の
戦後処理についてと帰国後の自由民権運動をはじめとする、政情不安
について書かれています。大久保は自分でまいた台湾出兵という種を、
自ら北京に赴き李鴻章と折衝し、刈り取ります。会議の席上、梃子で
も動かない大変な粘り腰をみせます。このシーンは、圧巻です。また、
帰国後に岩倉・大久保の元勲政治による政情不安を取り除くため、
伊藤博文が木戸を再び政界に戻す説得シーンも見所があります。伊
藤博文といえば、昔の1000円札の人としかイメージがありませ
んが、さすが紙幣になる人、それだけの行動と実績を残していまし
た。





