中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #171910 / 本
- 発売日: 2007-10
- 版型: 新書
- 220 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
血も凍る拷問と虐殺の数々。核実験場にされるウイグル自治区。国内外で荒れくるう中国の少数民族弾圧のすさまじい実態を、命がけで亡命した者たちから聞き出した、戦慄の記録。ノーベル平和賞有力候補ラビア・カーディル女史たちが中国を告発する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
水谷 尚子
1966年生まれ。日本女子大学大学院博士課程単位取得満期退学。近現代日中関係史が専門。中国人民大学、復旦大学などへ留学。現在、中央大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
チベットだけではない
北京オリンピックの聖火リレーが荒れたことで、一躍チベット問題は世界中に
知れわたりましたが、ウィグルなど他の少数民族のことはまだ知られていません。
核実験場とされたことを考えると、状況はチベットより過酷なのかもしれません。
本書は、世界各地の亡命ウィグル人から聞き取りを行った、貴重で稀少な記録です。
作者の行動力に敬服したと同時に、彼女の身に危険が及ばないことを願いました。
日本の大学に留学していた学生が、論文のための資料を探すために帰国したところ拘束され、
政治犯として投獄されていることに大変ショックを受けました。
本書を読んで、もう1つ印象的だったのが、欧米、とくにドイツの、政治亡命希望者に対する対応のすばやさです。
この本が多くの人に読まれ、人権や自由について考えるきっかけとなることを願います。
報道されることの少ない東トルキスタンの現況
拷問と虐殺を逃れて新疆(東トルキスタン)から命がけで脱出した8人のウイグル人に取材した著者渾身のレポート。戦慄の記録。とくに第1章では、ノーベル平和賞の有力候補とされているラビア・カーディル女史が受けてきた苦難の道が紹介されている。ここに描かれているのは祖先以来の自らの言語、文化、教育、宗教、財産、土地などのすべてを奪われ漢族に侵略され支配されている少数民族の「自治区」の人々の姿だ。これは過去の話ではなく、つい1週間前にも数名のウイグル人が独立をめざす運動に加担したとして中国の法廷で死刑判決を受けている。新疆の地域はまた中国の度重なる核実験の場に使われてきたため、大脳未発達の赤子が生まれガンの発生率が異様に高い。漢族によるウイグル人迫害の現況は米国や英国では9年も前にテレビ報道されているのに、日本のテレビや新聞ではなぜか新疆はシルクロードの旅の1場面として、和やかな村の風景として、紹介されるだけである。
中国の被弾圧民族
中国共産党政府によるチベット人への弾圧は、2008年3月ラサ武力鎮圧により日本でも知られるようになりましたが、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)についてはまだまだ認識も低く、資料もチベットに比べると少ないのが現状です。
チベット騒乱に呼応してウイグルでも大規模なデモが発生し、ここでも武力弾圧が公然と行われましたが、日本では大きく報道されることはありませんでした。
今回のチベットデモや日本での抗議行動でウイグルの存在を知った人、まだウイグル問題をよく知らない人にはよい入門書です。
文章も平易でボリュームや専門用語なども抑えてあり、いろいろな立場のウイグル人のインタビューを軸にウイグル問題を紹介しているので、非常に伝わりやすく読みやすい本になっています。





