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十七歳の硫黄島 (文春新書)

十七歳の硫黄島 (文春新書)
By 秋草 鶴次

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  • 発売日: 2006-12
  • 版型: 新書
  • 262 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
志願兵として玉砕の地・硫黄島で戦い、傷つき、壕の中で生き延びること約三ヵ月。硫黄島で死んだ仲間達を思い続け、六十一年目に初公開する少年兵の心と身体に刻まれた戦争。

内容(「MARC」データベースより)
志願兵として玉砕の地・硫黄島で戦い、傷つき、壕の中で生き延びること約3ヵ月。硫黄島で死んだ仲間達を思い続け、61年目に初公開する少年兵の心と身体に刻まれた戦争。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
秋草 鶴次
昭和2(1927)年、群馬県山田郡矢場川村(現在は栃木県足利市)生まれ。海軍を志願し、横須賀海軍通信学校卒業後、海軍通信兵に。昭和19年7月に硫黄島に派遣される。総攻撃には重傷を負っていたため参加できず、玉砕戦後も三ヵ月間生存して、九死に一生を得る。捕虜となってアメリカ各地を移送され、昭和21年1月に復員。東武鉄道勤務を経て、現在、自営業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

当事者の言葉の凄み5
誰も死にたくなかった。
これが、兵士ひとりひとりのほんとうの心根でした。
本書を通じて、そのことが痛切に伝わってきます。
読者のなまなかな感想を拒絶する硫黄島の過酷な現実を、当事者の目から詳述した貴重な証言です。
具体的な描写は、後世に残る一級史料だと確信します。

戦争の悲惨と著者の逞しさに涙を禁じえない4
硫黄島でのことは、どんなに文章にしても本当のところは伝わらない(伝えることができない)と思いながらも、「玉砕」の一言で語られてしまうことに「耐えられない」という言葉は、ひたすらに重い。

どの頁を読んでも凄惨という言葉を通り越しています。自ら「人間の耐久性試験」と言うほどの有様は、現在の平和な世界に生きる私には想像だにできません。これを読むと、イーストウッドが描いた戦場は、あれであっても「綺麗すぎる」と思えてしまいます。この世に地獄があるならば、まさにそのままです。

米国はブルトーザとダンプで地下壕の上をまっ平らにし(地下には日本人が生き埋めにされたまま)、投光器が煌々と照らす砲撃の後など痕跡もない広場に大量の物資を運び込んでいったという記述は、戦争の一面を如実に伝えています。

擂鉢山の星条旗の欺瞞を描いたのが「父親たちの星条旗」でしたが、そこに日章旗が二度もはためいたということは驚くべき事実です。

息を呑むような描写に引き込まれる5
イーストウッド監督の硫黄島二部作で興味を持ち購入しました。
武器や攻撃方法など、ほとんど知識のない戦争専門用語の連続にすぐにはなじめませんでしたが、それを超えて有り余るくらいの迫力と細かな描写に引き込まれ、詳細な全島地図や壕内部の図と照らしながら息を呑むようにして読みました。
「おわりに」の著者の思いに、すべてがあると思います。
もう一度、映画館に行きたくなりました。