第五の権力 アメリカのシンクタンク (文春新書)
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商品の詳細
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- 発売日: 2004-08-21
- 版型: 新書
- 227 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
9・11テロからイラク戦争へ突き進んだアメリカのブッシュ政権の根幹をなす「ネオコン」思想の骨子はあるシンクタンクによって作られた。一九六〇年代に頭角を現わしはじめ、大統領選挙から政権運営まで、歴代大統領と密接な関係を築き上げてきた「シンクタンク」は、二一世紀になった今、アメリカの現代政治を語る上で無視できない存在となった。「影の内閣」にもなりうる政治エリート集団の実態とは?そして、そのパワーの源泉とは何か?二〇〇四年の大統領選挙を考える上でも必読の一冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
横江 公美
1965年、名古屋市生まれ。明治大学経営学部卒。1994年に松下政経塾に入塾(15期生)。その間、プリンストン大学客員研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員として、アメリカ大統領選を中心に世界の選挙の実地研究を行う。現在、「PACIFIC21」代表。政策、世論調査、広報戦略に関するコンサルタントを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
足で稼いだシンクタンクの内幕
シンクタンクの実態を知ることは、アメリカ政治を理解するための近道のひとつであるが、ワシントンの事情に精通した著者が足でかせいだ具体的な情報や描写がテンポのいいタッチでつづられている。一口にシンクタンクといっても右から左までさまざまだ。本書は政策立案において大きな役割を果たしているシンクタンクについて、「業界」全般の描写ばかりでなく、個別の特徴も具体的に明らかにしている。シンクタンクがアメリカ政治のなかに登場して100年の間にどのように今日の地位を築いたのかという経緯も興味深い。政権中枢や省庁の高官への人材供給源としての役割も大きいが、研究員や理事たちが大統領選挙の行方を固唾を呑んで見守る様子が目に浮かぶようである。さらに運営の多くが寄付によってまかなわれていたり非営利団体として経営上死活的に重要な非課税制度の役割など、シンクタンクの存立がすぐれてアメリカ的な社会的基盤のうえに成立していることを実感した。これまでもアメリカのシンクタンクについての記述を読んだことがあるが、内容、読みやすさとも本書は群を抜いている。
シンクタンクはもちろん、いろんな読み方ができます
待ってました、という感じで手にした。
アメリカ政治における「シンクタンクの重要性」を言う人は多いが、シンクタンクだけをここまで詳細に解説している本はなかったからだ。「へぇー」満載の内容だった。これはDC近辺にいる人にしか書けない新しい視点だ。
筆者が意図しているように、NPO先進国アメリカの非営利組織マネジメントとして読んでも面白い。シンクタンクも非営利組織の一形態だからだ。特に、資金集めに苦労し、新しい運営モデルを探している人にとっては事例研究として参考になるかもしれない。
また、日米政治比較としても面白い。日本は権力が集中しているが、アメリカは分散している。二大政党が定着しつつある日本で、戦わせる政策を誰が考えるか、というのは極めて今日的な重要な課題だ。従来どおり官が担うのなら、二大政党は意味がないからだ。
シンクタンクを扱っているが、単なる政策集団のレポートではなく、非常に多くのテーマ性を持っている。
意外に思う部分が出てくるはず
~著者によると、日本の多くの「シンクタンク」はアメリカにおけるシンクタンクの要件をなしていないという。営利企業と結びついた活動は、アメリカのそれとは違うのだそうだ。
「何となく権威のある研究団体」程度にしかわからない、ただ名前はよく聞くというのが、一般的日本人のシンクタンクに対する理解ではなかろうか。どういう経緯でこれらが生まれ、ど~~のような人たちが何のために研究し、発表し、収入はどうしているのか。その基本的な仕組みから、保守、リベラルの区別、そして政治への関わり方など、具体的データを伴って解説している。本書を一読した後で、各種のニュースや時事問題解説に改めて触れてみると、シンクタンクやそれに後押しされた人々の分析、発言の裏まで読んでみようという気になる。「権~~威」に呑まれがちな我々日本人に新しい視点を与えてくれる一冊ではないだろうか。~





