日本語の21世紀のために (文春新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #52642 / 本
- 発売日: 2002-11
- 版型: 新書
- 179 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
日本語論の真打ち登場!
近代国家になるためには共通の言語が必要だった。しかし……。深い視野から日本語の混迷の背景を探り、対処法を提示する壮大な対談
内容(「BOOK」データベースより)
「革命と戦争の世紀」といわれる二十世紀は、また「言語の世紀」でもあった。近代国家が誕生し機能するためには、コミュニケーションによる国民の統一、国民語の完成が不可欠だったからだ。われわれの「国語」はかなり強引な形で成立せざるをえなかった…。長い歴史を背負う一方、国家の要請、大衆化の波にさらされてきた近代日本語の運命を、広く文明論の立場から論じあい、国語教育について具体的な改新案を提示する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
丸谷 才一
作家、評論家。1925(大正14)年、山形県鶴岡市生まれ。50年、東京大学英文科卒業。『笹まくら』(河出文化賞)『年の残り』(芥川賞)『たった一人の反乱』(谷崎賞)『後鳥羽院』(読売文学賞)『忠臣蔵とは何か』(野間文芸賞)『横しぐれ』(インデペンデント外国小説賞)『樹影譚』(川端賞)など。「多ジャンルにわたる知的にして旺盛な文筆活動」に対し2001年、菊池寛賞
山崎 正和
劇作家、評論家。1934(昭和9)年、京都に生まれ、少年時代を満州で過ごす。52年、京都大学哲学科に入学、61年、同大学博士課程を修了。関西大学、大阪大学教授を経て、東亜大学学長。『山崎正和著作集一~十二』『世阿弥』(岸田戯曲集)『鴎外 闘う家長』(読売文学賞)『実朝出帆』(芸術祭賞優秀賞)『病みあがりのアメリカ』(毎日出版文化賞)『柔らかい個人主義の誕生』(吉野作造賞)『オイディプス昇天』(読売文学賞)など。93年、大阪文化賞、99年、紫綬褒章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
不動のバッテリー
私が編集者であったとしても、この博学多才の座談の名手を起用して企画をたててみたい、という思いにかられると思う。日本語の問題については、二人ともこれまでさまざまに発言しているが、今回の目玉は、第三章の「日本語教育への提案」だろう。
話題はモダニズムから教科書、入試問題までと幅広く、文明批評あれば体験談あり、あちらと思えば、こちらへと話が飛ぶ。考えることの糸口がぎっしりとつまっている。中身は濃い。結論は、などと、試験勉強じゃあるまいし、イソガナイ、イソガナイ!
「義務教育では楽しいことをさせても仕方がない。義務教育では、しなければいけないことをさせるべきです」という発言に、うーむと感心する。小学校の先生は目をひんむくだろうけれど。
幼児の段階でもすでに母親と子供の間に言語表現を重んじない風潮があるという指摘に、はっとする。子供を抱きしめればいいって問題じゃないのだ。語る能力のない連中がのさばっているというのも、こわい。
あれもこれも、これまでの言葉の粗略な扱いのツケがまわってきたのだ。怒鳴り声やタンカは言葉ではない、ということだけは、上は文芸評論、政治家の言説から、下はわれわれの日常のつきあいまで、もろもろを顧みて、肝に命じておく必要がある。
日本語と日本語教育のありかた
素晴らしい本だ。一読の価値は十分にある。一読と言わず、あと2回くらいは読みたい。




