寝ながら学べる構造主義 (文春新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #5796 / 本
- 発売日: 2002-06
- 版型: 新書
- 207 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
なーんだ、そんなことだったのか!
フーコー、バルト、ラカン、レヴィ=ストロースと聞いて、難しそうと尻ごみするのは無用。本書を一読すれば「そうかそうか」の連続です
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内田 樹
1950年東京生まれ。東京大学文学部卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。同大学助手を経て、現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
面白いです
文章は読みやすく、基礎知識がなくても理解が容易かったです。現代思想が専門ではない人間だが、知的な刺激を得たいという人にお勧めです。すでに多くの人が指摘しているように、これだけで構造主義が学べるわけではないということは、素人の私でも感じることですが、私のような入門者には、いきなり難解な本を買ってきて本棚に飾るだけよりも、この本を読んで好奇心をかきたてられて、次の本に移行するというほうがよっぽど建設的ではないかと思います。今の私にはこの本を批判する力はないけれど、もしも何か間違った記述があったとしても、それは将来気付くだろうから大きな問題ではないと思う。それよりも、新しい分野に対して好奇心をかきたててくれたということで、星5つ。
非常に分かりやすい本
《レヴィ=ストロースは要するに「みんな仲良くしようね」と言っており,バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており,ラカンは「大人になれよ」と言っており,フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているのでした。》(200頁)
本書は,構造主義前史としてマルクス,フロイト,ニーチェを,始祖登場としてソシュールを,四銃士としてフーコー,バルト,レヴィ=ストロース,ラカンを取り上げ,各自の主張の核心部分のみを簡潔に紹介するという手法をとっている。
扱う情報量を減らして,その代わり取り上げた情報については比喩を用いるなどして丁寧に説明した,非常に分かりやすい本である。
非常に危険な本
入門書にはわかりやすいかわかりにくいかという評価以上に、もっと重要な部分がある。題材にされている学問的な立場において最も重要なものを、きちんと伝えようとしているかどうかということ。それを伝えようとせんがために難解になり、複雑になってしまうことは避けられないし、著書の評価や質に関わるようなものではない。だからよく言われている悪い入門書の基準は「わかった気にさせてしまう」ということなのだ。入門者はわかりやすい入門書こそを疑うべきである。
そういう意味で、この入門書は「悪い入門書」に分類せざるをえない。事実、ニーチェの紹介やソシュールの紹介には一部、誤解を招きかねない内容が含まれている。一般的ではない特殊な学派の、廃れきった立場があたかも主流のような紹介もされている。まえがきやあとがきにどれほど保身的な注意書きをしていても、真に受ける人間は少なくないだろう。私たちがとっくにわかっている常識に移し変えるだけの紹介は、学問の存在の意味を失わせてしまう。
この入門書を読むことでわかったつもりになり、他の著書に自信を持って挑戦できるというのもそれなりに有用なのかもしれない。逆に言うならそれくらいしか望めるものはない。あくまでも品質は保証できない踏み台として、距離を持って読むことを注意したい。





