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代議士のつくられ方―小選挙区の選挙戦略 (文春新書)

代議士のつくられ方―小選挙区の選挙戦略 (文春新書)
By 朴 〓@45F6@煕

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  • 発売日: 2000-02
  • 版型: 新書
  • 206 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
制度の改革は選挙をどのように変えたか。東京十七区の新人代議士誕生に見る都市型選挙区の後援会、浮動票のまったく新しい動き方

内容(「BOOK」データベースより)
1988年のリクルート事件以来、日本の政界は「政治改革」という旋風に巻き込まれた。しかし政治改革は、いつのまにか選挙制度改革と同一視され、中選挙区制は小選挙区・比例代表並立制に変わった。当初は、政策を争う二大政党への移行が理想とされた小選挙区制だったが、いったい、この制度は政治市場で、実際にはどのように機能しているのか。代議士たちはどのように公認され、どのような選挙活動を行なっているのか。小選挙区における新人代議士誕生までの過程を、都市部の選挙区で克明に追ってみた。


カスタマーレビュー

どろどろした現実の政治がよくわかる4
東京17区(葛飾区、江戸川区)で平沢勝栄が初めての選挙をどう戦ったのかを詳細に取材したドキュメンタリーである。著者の分析には、数字の取り扱い方が雑なところがあったり、日本の文化に対する理解が足りないところもいくつか見られるが、それを補って余りあるだけの圧倒的な現実政治の描写に引き込まれてしまう。政治と宗教の関係、政治と利益団体の関係などは、これまであまり詳細がオープンにされていないことだと思うが、ここでは深く調査が行われている。職業としての政治家に興味がある人はもちろん、一般の人でも楽しんで読める1冊だ。

基本をしっかりと押さえた分析4
この本は1996年の総選挙でなぜ政策本意の選挙が行われなかったのかをよく説明している。また、社会的亀裂や政治的アクターの合理的行動、制度論など政治学の基本的な視点を踏まえて分析がなされているので、政治学、特に比較政治を勉強する学生にも役に立つと思われる。2003年に行われた総選挙は二大政党制への第一歩といわれ、政党を中心とした選挙が行われようとしている。それでは、本書の分析はもはや時代遅れのものかというと決してそうではない。本書では僅かではあるが、小選挙区における政党の役割に触れつつ、それでもなお個々の候補者は当選に向けて最大限の努力を行わなければならず、そのためには後援会の拡大、その他の中間団体の指示を幅広く取り付けることが有効であることを指摘する。この指摘の重要性は民主党が若手が選挙区での活動をより積極的に行えるためのサポートをしようとしていることからも裏付けられる。

日本の政治の本質を小選挙区にみる5
ここまで書いていいの?韓国の気鋭政治学者の著者は葛飾区に設定された東京17句での警察庁出身の新人として96年の衆議院選挙に戦前有利とされた公明党現職議員を破って当選した平沢勝栄の選挙戦を克明に追った。このケース・スタディを通し、実は政党というより、人間のネット・ワークである自民党の性格、各地域組織の集票機構などが赤裸々に明にされる。これらはある意味では前近代的と知識人には卑下される日本の政治の側面であるかもしれないが、現実の姿であることには変わりない。高級官僚の平沢がこの現実をクールに見据え、巧みな戦略で下馬評を覆す姿はドキュメンタリーとしても面白い。