クオリア降臨
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #151265 / 本
- 発売日: 2005-11-25
- 版型: 単行本
- 300 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
いま注目の脳科学者が「芸術の感動」をわかりやすく解明する。
内容(「MARC」データベースより)
脳はなぜ心を震わせるのか? 脳科学者として時代の最先端にいながら、文学をこよなく愛する著者が、「クオリア」という独自の概念を武器に斬りこむ文学論。『文学界』連載「脳の中の文学」に一部加筆し、修正。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
茂木 健一郎
1962年、東京生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院客員助教授。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学理学系大学院物理学専攻課程修了、理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現職。主な著書に、2005年、『脳と仮想』で小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
理系と文系をつなぎ、解決する補助線を探して
TVやせいぜい雑誌程度でしか知らなかったので、著者は極めて理系的な人なのだと思っていた。しかし、実際には外部から計り得ない感情や思考をいかに捉えるかということを研究しているようで、理系的なデジタルな手法を駆使して究極的なアナログの文系研究している人だと知った。そして本書では人間の思考の発露として文学作品が俎上に挙げられている。
「感動する」と言うことはどういう現象であるのかということについて、著者の「想い」というものが綿々と綴られていて、モノローグを延々と聞かされているような不思議な読後感のある本だ。著者も自分の考えを整理しながら書いていたのではないだろうか、後半はいろいろな話題が取りあげられる。インターネット社会に対する憂いは一般的だが、自分の生き方に対する捉え方は新鮮。現在の学会のあり方にも疑問を投げかけるあたりは痛快だ。
最後の結びで、科学と文学の関係を幾何学になぞらえて、解決するための補助線を探したいという結びはお見事。
守備範囲の広さがすごい
本当に脳科学者が書いた本なのでしょうか。久しぶりによい文章に出会えたと思える一冊。
また脳科学の小難しい知識などは全くもっていないのに、脳がどのように働いてどのように処理をして、結果として自分というものに跳ね返っているのか感動しているのかがわかるから、とても面白い。
是非一読し、自分の視野を広げてもらいたい。
文学青年だったのでしょう
まっとうに文学研究をやっている人に余りにも失礼だと感じる。
文学研究は「クオリアのピュアさにおいて作品自体には絶対に負ける」といわれても、そもそもそんな勝負は誰もしていない。それは「実況アナウンサーはプロボクサーよりボクシングが弱いからダメ」というような見当違いである。それに彼が標榜する印象批評であれ、作品自体の生じせしめるものと同一のクオリアは生み出せまい。その点で他の文学研究と同断である。もっというならば、文学作品には、現実の体験のクオリアの代理は出来ない。勿論逆もまた真なりで、読書によってしか得られないそれもあるだろう。
クオリアについて考える事の重要性を否定はしないが、茂木氏の戦略はクオリアをなにか魔法の呪文のように使い、その意味をいたずらにインフレーションさせているだけではないだろうか。





