乃木希典
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #417752 / 本
- 発売日: 2004-08-26
- 版型: 単行本
- 163 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
彼は、立派な人であろうとした。挫折、転機、純化、殉死―。日露戦争開戦100年後に明かされる乃木希典の実像。現代の日本を問う傑作評伝。
内容(「MARC」データベースより)
挫折、転機、純化、殉死…。世俗的欲望を断ち、自らを徹底的に純化する。彼は、なぜ有徳な人物を演じ続けたのか。日露開戦100年に明かされる乃木希典の実像。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
福田 和也
1960年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒業。同大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、慶応義塾大学教授。文芸評論家として文壇、論壇で活躍中。93年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年『甘美な人生』で平林たい子文学賞、2002年には、『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
乃木の不在が日本の低迷である
本書の主題は
" 児玉源太郎(有能な人物)は現代日本にいくらでもいる。
乃木希典(人をそのために死なしめるほどの人格)がいないことが、
今の日本が低迷している要因ではないか "
という点に尽きる。
司馬遼太郎以来、「無能な乃木」と歴史的・軍事的評価が決定付けられた乃木希典を再評価する、スリリングな論考でした。
常に完璧な人格者であることを、自らに義務付けることを選んだ乃木の痛ましさを思うと、福田氏の主張に同調せざるを得ない、なかなかの筆力です。
乃木は昭和天皇が印象深い人物として挙げ続けた。次は福田氏の昭和天皇論を読みたい。
「乃木は次第に、一つの詩のようなものになった。美しいが、人工的で、非現実的なもの。しかし、彼は紛れもない、生身の人間だった。」
司馬作品での乃木希典しか知らない方
には一読の価値はあると思います。読み終えて軍人として愚将のイメージはぬぐえなかったが、作中の
「乃木が清廉潔白に見られようと努力したことにむしろ感ずるところがある。それは作為であり、演出だ。だが、それが自ずからのものではなく、努めたものであるからこそ畏敬を覚える」ということばに現代人の失われたものを考えさせられる。有能よりも有徳。だからこそ明治天皇の御信任も厚かったのだろう。
組織論における「賢」と「貴」
" 児玉源太郎(有能な人物)は現代日本にいくらでもいる。乃木希典(人格者)がいないことが、今の日本が低迷している要因ではないか "という文章でこの書籍の全てを言い尽くしているでしょう。現代日本は実務能力に長けた「アイデアマン」は多いものです。しかしそのアイデアを「施策・実行」させようとした段階で躓いているケースが多いのは何故でしょうか?「賢」つまり児玉源太郎タイプが出したアイデアを実行に移させしめる「貴」つまり人格者の必要性を深く感じました。組織論など読まれているビジネスマンにお勧めします。日本組織におけるリーダーの役割が良く理解出来ます。





