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プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ
By 万城目 学

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  • 発売日: 2009-02-26
  • 版型: 単行本
  • 512 ページ

エディターレビュー

内容紹介
女子になりたい中学生・大輔と彼を守ってきた幼馴染の茶子。彼らが暮らす空堀商店街に、会計検査院の調査官3人の手が伸びる

内容(「BOOK」データベースより)
このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
万城目 学
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒業。2006年第4回ボイルドエッグ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。2作目の『鹿男あをによし』で第137回直木賞候補となり、同作は2008年にテレビドラマ化され話題を呼ぶ。いまもっとも活躍が期待される気鋭の新人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

映画化希望!5
この本の構想時に、おそらく祖父の死があったのかと思います。(エッセイの万歩計によると)
過去の作品にはない切なさがあり、いままでに無い深みがあって非常によかったです。
さらに私もまさに空掘あたりに中・高があって通っていたため、非常に懐かしさを覚えながら
読み終えました。
ところどころにはさまれる面白いエッセンスも健在で是非オススメします。
主人公の真田はやっぱり真田幸村から取られてたものでしょうね。
ひさびさに清々しい気持ちで読み終えました。

荒唐無稽。だけどそれが面白い。4
以前、ドラマ版の鹿男に夢中になったこと、
そして自分が大阪人であるということで、この本を手に取りました。
作者が大阪出身なので、非近畿圏の作者が書く、
しつこいような(でんがなまんがな調な)違和感のある関西弁ではなく、
関西人にとって違和感の少ない、自然な関西弁で、
地元の人間としては読みやすく、親しみも持てました。

内容については、この作品ではどれを述べてもネタばれになりそうな感がありますので多くは書きませんが、
帯や内容紹介にある、「大阪全停止」というのは、全体の三分の二が終わってからのことで、
それに関する謎解きの類いもあまりありませんので、
帯や内容紹介を見て買おうか悩んでいる、という人には注意が必要かもしれません。
メインは「会計検査院から検査に派遣された三人対大阪」という構図で話は進んでいくのですが、
中盤辺りから、まさに荒唐無稽、ややファンタジーや妄想の域に入るほど、
話は明後日の方向に向かっていきます。
しかし、それも作者の歴史と大阪人気質に関する造詣の深さでなんとかカバーされ、
骨のある話になっていると思います。

特に面白いのはそれぞれの登場人物の名前でしょう。
東京(つまり東)から派遣された三人がそれぞれ松平、旭(これはファーストネームですが)、鳥居、
大阪(つまり西)に住む人々の名前が、真田、橋場、島と、
戦国時代後期の歴史に詳しい方なら、
名前だけで登場人物の大体の立ち位置がわかるような構造になっています。
話の内容的にも、歴史についてより詳しい方が、ニヤリとできる箇所が多いかもしれません。

また、荒唐無稽な話でありながらも、根底のテーマはしっかりとしたものを持っていて、
ただ作者の妄想を書いただけの絵空事に留まらない、面白い小説でした。

やっぱりホラ話、でもいいよ、これ。4
待ちに待ったマキメ氏最新作。
京都、奈良を舞台にした物語から、今作ではいよいよ大阪を舞台に
壮大なホラ話が展開される。

面白かった。
も〜なんというか、
ここまで壮大な話になってくると
笑いを通り越してぽかんとしてしまう。
500ページ超の傑作!

といいたいところだけど、
正直ちょっと長かった。
後半の物語が感動的で、しかもしっかり面白く描けているので
その前半部分をもう少し簡潔にまとめられていたら
もっと面白かっただろうな。

大輔が女の子になりたいという理由もイマイチはっきりしないし、
こういう設定にした意味もわからない。
最後の「男の気持ちも女の気持ちもわかる」という方向に
持っていくつもりだったのであれば
もう少し説明が欲しかったなぁ〜。

ただ大阪方に茶とか市とか真田とか
関東側から松平、旭、鳥居とか
しっかり歴史を認識させつつ名前も考えているところが
さすがのマキメ氏でした。

何だかんだ言いながら
やっぱり面白い作品だったのでした。

さすが、マキメ氏。
一気に読ませたのは物語のバカバカしさと
マキメ氏の力でしょうね〜。