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M(エム)

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By 馳 星周

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  • Amazon.co.jp ランキング: #571762 / 本
  • 発売日: 1999-11
  • 版型: 単行本
  • 307 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
SM、最新風俗……。背徳の世界は実は身近にある。ほんの些細なきっかけでそこを覗いた者たちの苦悩、絶望、快楽を描いた中篇集

内容(「BOOK」データベースより)
絶望と快楽。うちの女の子はね、みんな頭文字がMになる名前なの。マゾのM。馬鹿みたいよね。ほんの些細なきっかけ、誰しも“闇”を秘めている。暗黒小説の旗手が切り拓くエロスの新境地。

内容(「MARC」データベースより)
ほんの些細なきっかけで、誰しも秘めている「闇」が蠢き始める-。背徳の世界を覗いてしまった者たちの苦悩や絶望、快楽を描いた中篇集。表題作ほか3篇を収録。


カスタマーレビュー

直木賞候補作!3
馳星周の短編集。
元々、多数の登場人物の利害関係が入り組んでみんな落ちていくという話を書く人なので、短編は似合わないかな、という感じはしていたのですが。
短編と言うには一つ一つが長めのお話なので、そこそこは楽しめます。

でも、やっぱり長い話をたくさん書いてほしいなあ。

女性にも読んでもらいたい4
男の手による情念の小説である。凄いものを読んだという気がしてならない。これは男にしか書けない。ぜひ女性にも読んでもらいたい。

小池真理子や山本文緒が「恋の情念」を描くのだとしたら、馳は「欲望の情念」を描いている。どちらが上等でどちらが下等だという議論は不毛である。感情が揺れ動き、制御できなくなり、奈落に落ちていく心の状態を余すことなく描く。確かに描かれている事は少し「特殊な事例」ではある。しかし一方ではどこか「思い当たる」所もある物語。それが小説を読むときの醍醐味であろう。

肩すかし2
 うーん。
 なんとなく、もっとえろーんな感じを想像していただけに、「肩すかしを食らっっちゃたなぁ」という印象の作品が多かった。たぶん、作者が意図するところとわたしが期待するところがすれ違っちゃったんでしょう。

 まずね、エロスを題材にしながら、肉体的な描写があまりないのが、どうにもいただけない。この作品集に登場する人々は、頭でファックしているのだ。欲望を説明し、正当化しすぎるのだ。

 読んでいて、「人間の情欲って、こんな直線的で分かりやすいもんじゃないよ」とかつっこみたくなってしまう。特に「人形」と表題作の「M」は、おお、基本的というかお約束の古き良き的な肉親へのコンプレックスがかなり直接的に登場人物たちの行動原理を規定しているので、容易に先の展開が読めてしまう。

 こういう「わかりやすさ」っていうのは(=単純化)にもつながり易くて、エンタメ小説としてはヤヴァイんじゃないでしょうか?