素数たちの孤独(ハヤカワepiブック・プラネット)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #161966 / 本
- 発売日: 2009-07-16
- 版型: 単行本(ソフトカバー)
- 382 ページ
エディターレビュー
内容紹介
イタリア最高峰のストレーガ賞受賞!
若き物理学者が贈る、至高の恋愛小説。
桁外れの数学の才を持つ少年マッティアは、過去に犯したある罪のせいで、孤独の殻に閉じこもっていた。彼は家族や同級生と馴染めずに、みずからを傷つけ続けた。
スキー中の事故で片足が不自由になった少女アリーチェ。彼女は、事故のきっかけを作った父を憎みながら育ち、醜い足へのコンプレックスから拒食の日々を送る。
少年と少女の出会いは必然だった。二人は理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら、共に大人になった。だがやがて、小さな誤解が二人の恋を引き裂く。
イタリアで120万部超の記録的セールス!
世界的な注目を集める感動長篇。
内容(「BOOK」データベースより)
桁外れの数学の才を持つ少年マッティアは、過去に犯したある罪のせいで、孤独の殻に閉じこもっていた。彼は家族や同級生と馴染めずに、みずからを傷つけ続けた。スキー中の事故で片足が不自由になった少女アリーチェ。彼女は、事故のきっかけを作った父を憎みながら育ち、醜い足へのコンプレックスから拒食の日々を送る。少年と少女の出会いは必然だった。二人は理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら、共に大人になった。だがやがて、小さな誤解が二人の恋を引き裂く。イタリアで120万部超の記録的セールス!世界的な注目を集める感動作。
著者について
1982年、トリノ生まれ。現在、トリノ大学大学院博士課程に在籍中。専攻は素粒子物理学。2008年、デビュー長篇となる本書が発売されるや各紙誌で大絶賛され、人口六千万人弱のイタリアでは異例の120万部超のセールスを記録。同国最高峰のストレーガ賞、カンピエッロ文学賞新人賞など、数々の著名文学賞に輝いた。版権は30カ国以上に販売され、すでに刊行済みのオランダ、スペインでもベストセラーとなっている。サヴェリオ・コスタンツォ監督による映画化が進行中。
カスタマーレビュー
人生の結末は自分自身で選び、進んでいくもの
「海外小説には興味なし」と今まで見向きもしなかったけれども、友人に強く勧められて読んでみました。
タイトルから拒否反応がでそうだけれども、内容は生きるのに不器用な男女の姿を描く。
しかし、それがただの恋愛小説と括れないのが、物理学を学ぶ大学院に在学中の作者のバックグラウンドである。
安易に「結末」を描くことなく、あらゆる場面で複線のイメージを描き、読者自身で結末を導き出すように提示するのです。
人生の選択の答えは人から教えてもらうものではなく、自分自身で選び、進んでいく。
勧めてもらった友人に感謝の一冊です。
双子素数。
だれでもいささかのコンプレックスや過去の傷を持っている。
そして、それをまるで何もなかったかのように忘れたふりをしたり
気づかないふりをして生きる術を身につけて行く。
この小説に出てくるふたりには、そういうことが全くできない。
子どものころの深い傷から立ち直れないまま、
ふたりとも自傷を続けている。
だれかに救い出して欲しいのに、そのだれかが見つからない。
親さえもどう手助けしたらいいのかがわからない。
みな実生活ではいつも正しい答えを選ぶことができないのだ。
連続するふたつの素数の間には、必ずひとつの偶数が入っている。
社会を構成するのは三人からだが、ひとつの偶数分の距離が
あやういバランスを保っているのかも知れない。
じぶんが思春期だったころを思い出しつつ、
思春期のじぶんの子どもを思いながら読んだ。
イタリアにも草食系男子がいる!と認識を新たにした一冊。
生きづらさを抱えているすべてのひとに。
物理学者の書いた恋愛小説
イタリアのストレーガ賞受賞作。作者は1982年生まれの物理学者。その肩書と題名から、バリバリの理系の本を想像したが、全く内容は違う。
素数は、他人とうまく関わることができない二人の男女の主人公たちのことを表しているのだろう。その二人が幼い頃に出会い、近づきながら、離れつつ、心の底で求めながら、結びつくことのない恋愛を描いている。
人間は、誰しもこの主人公たちのような孤独を抱えている。全ての整数がい素因数分解すれば、素数の積で表現できるように。
イタリアの若者だけでなく、日本の若者もそうだし、あるいは、現代だけでなく人間は昔からそうだったのだ。
ドラマチックな展開というより、むしろ、抑えた文体で二人の決して一つになることない恋愛を淡々と描いているところが、この孤独を際立たさせている。
この小説が処女作ということだが、二作目も期待したい。




