優雅なハリネズミ
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #71686 / 本
- 発売日: 2008-10-09
- 版型: 単行本(ソフトカバー)
- 372 ページ
エディターレビュー
内容紹介
フランスの「本屋大賞」受賞!
口コミからはじまり、
世界的なミリオンセラーに。
京都在住フランス人女性作家が贈る
日本への愛にあふれる奇蹟の物語。
自分の知性をひた隠し、アパルトマン管理人の典型を生きようとする未亡人ルネ。大人たちの世界のくだらなさに幻滅し、自殺を志願する12歳の天才少女パロマ。二人は並外れた感性と頭脳を持ちながらも、世間との係わりを拒み、自らの隠れ家にこもっていた。しかし、ミステリアスな日本人紳士オヅとの突然の出会いによって、二人の未来は大きく開かれるのだった。
哲学、映画、音楽、絵画、文学、そして日本文化へ自由自在に言及しながら、パリの高級アパルトマンに住む人々の群像をユニークに描き上げ、今世紀フランス最大のベストセラーを記録した感動物語。
内容(「BOOK」データベースより)
自分の知性をひた隠し、アパルトマン管理人の典型を生きようとする未亡人ルネ。大人たちの世界のくだらなさに幻滅し、自殺を志願する12歳の天才少女パロマ。二人は並外れた感性と頭脳を持ちながらも、世間との係わりを拒み、自らの隠れ家にこもっていた。しかし、ミステリアスな日本人紳士オヅとの突然の出会いによって、二人の未来は大きく開かれるのだった―哲学、映画、音楽、絵画、文学、そして日本文化へ自由自在に言及しながら、パリの高級アパルトマンに住む人々の群像をユニークに描き上げ、今世紀フランス最大のベストセラーを記録した感動物語。フランスの「本屋大賞」受賞。
著者について
1969年生まれ。大学や教員養成学校で哲学を教えていたが、小説家に転じ、2000年に『至福の味』(早川書房刊)でデビュー。同書はフランス最優秀料理小説賞を受賞し、14カ国語に翻訳された。
第二作となる本書は、2006年にフランス、ガリマール社より小部数で刊行され、目立った宣伝活動が無かったにもかかわらず、口コミで徐々に評判となり、やがてベストセラーの1位を記録。その後100週以上も上位にとどまる快挙を成し遂げ、2007年にはフランスの書店員による投票で決まる Prix des libraires (書店員賞)に輝いた。本国フランスで130万部、イタリア60万部、韓国10万部と世界的なベストセラーとなっている。
著者は日本と日本文化に興味を持ち、それが作品にも大きく反映されている。2008年初頭より夫とともに京都に移住し、念願の日本生活を満喫している。
カスタマーレビュー
小津監督の映画が見たくなる
本書はパリの高級アパルトマンの管理人ルネと
そこに住む裕福な家庭の12歳の少女パロマの二人
が交互に語っていくスタイルの小説。
ルネは豊かな教養を持ちながらそれを隠して典型的な管理人を演じている。
トルストイの「アンナ・カレーニナ」を愛読し、
小津安二郎監督の映画に心酔している。
一方パロマはブルジョワの大人達に幻滅し、自殺願望を抱いている。
谷口ジローの漫画に心酔し、漫画が原文で読めるようにと日本語を勉強している。
ある日そのアパルトマンへ金持ちの日本人、オヅ氏が引っ越して来たことによって、
二人の人生に大きな転機が訪れる・・
本書のストーリー自体は至ってシンプルで、
それよりも二人によって語られる上流階級の人々に対する辛辣な批判や
(フランスにおいて階級がまだ根強く残っている事にも驚いたが)
哲学、文学、芸術、日本文化などに関する蘊蓄が面白い。
小津監督の映画「宗方姉妹」についてルネが絶賛している所があり、
それに刺激されて私もツタヤで「宗方姉妹」のDVDを借りてしまった。
(高峰秀子の演技が秀逸です)
作品全体が知的な刺激に満ち溢れており、
フランスでベストセラーになったのも頷けるが、
果たして日本で売れるだろうか心配。
芸術好きで知的なフランス人そして階級社会
全体のストーリーは比較的平坦です。しかし2人の主人公(特に管理人)の内的語りが恐ろしくおもしろい。フランスのインテリ、そしてびっくりするくらいの階級社会とは、こういうものなのか。フランスという国への認識が改まりました。文学、哲学、音楽、絵画、映画好きにはたまらない読み物でしょう。ただフランス人からみた日本の美学、日本へのあこがれは、すこし妄想なのでは?(私たち日本人のフランス観も妄想なのでしょうけど。)
知的・精神的スノッブ残酷悲話
現代版残酷シンデレラストーリーです。
ただし、王子様をカースト外の日本人(もちろんお金持ち)から持ってきたところがみそ。
知的であるということが、単に豊富な読書体験や言葉の正しい使い方であると考えるほど、著者が無教養ではないとするなら、そんな知的・精神的満足感に浸ることによって、心の豊かさを得ようとする低階層の人間の生き方を侮蔑しているとしか、思えない結末です。
日本人(小津)がこんな使われ方をするのかという点は確かに興味をひきますが、ここで現れるオヅは日本人ではありません。
彼の行動様式はフランス人、いえ、リチャードギアのそれ。
こういった物語を紡ごうとする、フランスの知的エリートを自称する人々のレベルを知るにはうってつけの一冊なのかもしれません。





