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嘘つき大統領のアブない最終目標

嘘つき大統領のアブない最終目標
By ポール クルーグマン

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  • Amazon.co.jp ランキング: #360012 / 本
  • 発売日: 2004-12
  • 版型: 単行本
  • 136 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
前作『嘘つき大統領のデタラメ経済』から1年。やはりイラクで大量破壊兵器は発見されなかった。しかも、国内のテロ対策はいまだ不十分で、アフガンではタリバンが息を吹きかえし、イラク戦争も泥沼と化している。結局、テロとの戦いという大義は、嘘っぱち以外の何物でもなかったのだ。一方、歴史的に類を見ない戦時下の減税、しかも巨額の財政赤字を抱えての減税は着々と実施されており、その根拠と実施方法は虚偽の統計数字とデタラメなレトリックにカモフラージュされている。そしてスキャンダルまみれのブッシュ政権は脅迫や情報操作を用いて批判者を追い落とすことに必死だ。しかし、それはこの国が長年培ってきた民主主義を脅かす暴挙に他ならないのだ。世界中が注目するクルーグマン教授が、ブッシュの政策の何が間違いなのか、そしてそこに潜む真意とは何なのか、経済学的分析と類稀な洞察で鋭く指摘する。人気のNYタイムズコラム集、第2弾。

内容(「MARC」データベースより)
テロ対策の軽視、類を見ない戦時下減税、権力濫用…。世界No.1の経済学者が、さらに危険度を増した政権を斬る! イラク戦争の泥沼の裏で進む、再選ブッシュの「革命」とは?

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クルーグマン,ポール
1953年ニューヨーク州生まれ。イェール大学助教授、マサチューセッツ工科大学教授、スタンフォード大学教授を経て、プリンストン大学教授。大統領経済諮問委員会の上級エコノミスト、世界銀行やEC委員会の経済コンサルタントを歴任。40歳以下の最も優れた経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク賞も受賞し、将来のノーベル賞候補と目されている

三上 義一
上智大学卒、筑波大学大学院修了(国際関係論)。米『タイム』誌、ロイター通信社などに勤務し、世界中を取材。アウン・サン・スーチーやジョージ・ソロスを日本で初めて本格的に紹介する。90年から2年間コロンビア大学特別研究員

竹熊 誠
青山学院大学英米文学科や米アプサラ大学で学び、70年にカナダ・トロント大学を卒業(経済学専攻)。帰国後、共同通信社を経て、日本経済新聞社に入社。ウィーン・ワルシャワ特派員、日経国際ニュースセンター・ニューヨーク支局長などを歴任。フリーランスの翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

民主主義の危機か(大経済学者の警告)5
   2003年3月から1年間NYタイムズに掲載されたクルーグマンのコラムの集大成で、前著「嘘つき大統領のデタラメ経済」以上にブッシュ政権批判は更に冴えて凄まじい。

   イラク戦争については、大統領就任初日から計画していて、9.11事件を戦争への口実として利用し、大量破壊兵器の存在も原爆開発の兆候もフセインとアルカイダとの関りも一切存在しないのに戦争に突入―――その結果、国内の戦闘準備体制の弱体化にも拘らず、戦闘旅団の殆ど3分の2をイラクに塩漬けにし、膨大な戦費による財政赤字を抱えながら、先の見えない戦後処理に足を取られて苦慮している。
緊急度の高いタリバンの勢力回復、最大の危機北朝鮮、十分なテロ対策、米本土の港湾等公共施設の防衛治安維持等の重要問題には殆ど手がつけられない米国の窮状を活写している。

   経済的には、高所得者への減税は経済成長の鍵とする「サプライサイド経済」を信奉し、記録的な財政赤字に直面しながらも更に大規模な減税を推進し、財政危機を口実にして医療保障や社会保障等の国民の福祉を切り捨てる「獣を飢えさせろ」戦略を取っていると批難。ブッシュ政権の恒久減税を支持し社会保障制度の削減を提唱しているグリーンスパンを「厚かましさの巨匠」だとまで激しく糾弾している。

   営々と築き上げてきた資本主義のセイフティネットの破壊、二大政党政治の終焉、財政赤字によるドル体制の危機等々、「現在の政治体制を認めない保守派の革命勢力」の危険性に警告を発している。現在も健在なNYタイムズ電子版のクルーグマンのコラムを読むのも楽しい。
   

お勧めの読み方4
 お勧めの読み方。
 1) New York Timesのオンライン無料配信に登録し、リアルタイムでクルーグマンの英語の論説をまず読む。
 2)本書のような訳本が出たら、当時の記憶を思い出しながら、ざ~っと読んでみる。

 1、2年経ってしまうと、時間感覚がズレて、論説の風刺の面白さが損なわれてしまうような気がするからです。
 無料配信は簡単に登録できます。月に7、8回の頻度でクルーグマンの論説が載ります。
 大学生の英語の勉強にもなるのでは。

「空母着艦演説はえげつないパフォーマンス」って確かにそうだけど3
前作「嘘つき大統領のデタラメ経済」(タイトルはどんどん醜悪になっていく・・・とほほ)と同様、現在のアメリカがどれだけいい加減なことをやっているのか突きつけられ、暗澹たる気持ちにさせられる。ブッシュのいい加減さを知っておきたい人にはお勧め。

が、しかし。論理を組み立てていってへえ、そうなんだと思わせる、クルーグマンならではの「目からウロコ」な感動は、この本には余りない。しごくまっとうではあるけれど、政治的な批判も少なくないし、前作とどっちか一冊読めば、充分じゃないだろうか。