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エデンの東 新訳版 (3)  (ハヤカワepi文庫)

エデンの東 新訳版 (3) (ハヤカワepi文庫)
By ジョン・スタインベック

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  • 発売日: 2008-02-22
  • 版型: 文庫
  • 319 ページ

エディターレビュー

内容紹介
【新訳版】父と子の三代にわたる葛藤を壮大なスケールで描き上げる、ノーベル賞作家の傑作巨篇。解説/巽孝之(慶應大学教授)。全四巻。

妻キャシーが去り、アダムは失意と絶望の底をさまよっていた。だが、サミュエルと召使いリーの真摯さと深い知性に触れ、アダムは自己を取り戻す。やがて、キャシーとの対決の時を迎えるが……。一方、アダムの双子の息子は、大人びた少年に育った。愛らしく純真なアロンとひねくれ者のキャル。美しい少女アブラと出会った二人は、彼女をめぐり争いを始める。世代交代の大きな流れが物語を飲み込む、激動の第三部。

内容(「BOOK」データベースより)
妻キャシーが去り、アダムは失意と絶望の底を彷徨っていた。だが、サミュエルと召使リーの真摯さと深い知性に触れ、アダムは自己を取り戻す。やがて、キャシーとの対決の時が訪れるが…。一方、アダムの双子の息子たちは、大人びた少年に育った。愛らしく純真なアロンとひねくれ者のキャル。美しい少女アブラと出会った二人は、彼女をめぐり争いを始める。世代交代の大きな流れが物語をのみ込む、激動の第三部。(全四巻)。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スタインベック,ジョン
作家、脚本家。1902年、本書の舞台カリフォルニア州サリーナスに生まれる。スタンフォード大学在学中から小説家を目指し、35年の『トティーヤ平』で一躍脚光を浴びると、『ハツカネズミと人間』など次々と問題作を発表した。ユートピアを求め西部へと移住する労働者家族を描き、ピュリッツァー賞を獲得した『怒りの葡萄』は一部の州で発禁となるなど賛否の激論を呼び、空前の大ベストセラーを記録。52年発表の本書では、自らの一族の歴史を下敷きに、父と子の葛藤のドラマを壮大なスケールで描き上げ、著者の文学的名声を確固たるものとした。なお、『エデンの東』第四部をベースとしたエリア・カザン監督、ジェームズ・ディーン主演映画も傑作として名高い。62年には長年の功績に対しノーベル文学賞が授与された。68年没

土屋 政雄
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

第一次世界大戦突入。4
早川書房はどうなってしまったのか。私は、早川を通じて多くの海外文学と出会ってきた。
出版社は、きれいな表紙で本を読者に売るだけでなく、読者が最後まで作品を読み通せるように努力をするべきだと思う。
特に、登場人物が多い海外作品では、登場人物の簡単な紹介リストの添付をお願いしたい。昔、早川の作品には必ずそれがあり、非常に役立った。読書は時間のある大学生のためのものではないはずだ。仕事のために、一週間、場合によっては2ヶ月ほど間をおくことを余儀なくさせられる読者だって多いはずだ。だからなおさら、登場人物の簡単な紹介リストを付加してほしい。
その点で、本作品は、昔の早川を思い出させるいい仕事をしている。ハミルトン、トラスク家ふたつの家系図を最初に示してある。
そのために、この素敵な訳と一緒になり作品をすんなりと読んでいく事ができた。今後もいろいろな作品で同様の努力をしていただきたい。

さて、作品では、アメリカは第一次世界大戦に突入し、サミュエルもその生涯をおえ、話はトラスク家の二人の息子キャルとアロンを中心にしながら展開していく。この第3部では影の主役リーが活躍する。1952年発表の本作品において、中国人が極めて理知的で、すばらしい人物として描かれていることには、驚かされる。
スタインベックという作家は、きっと人と対峙したときに、その国籍と関係なく、実に自然にさまざまな人種と真摯に付き合うことができたろうと感じさせられる。
3部から、作品は青春小説としての色合いを少し強めながら、第4部へとつながっていく。
同時に、本書の重要なテーマ、テムシエルがリーの口から語られる。
第3部まで、読んで、第4部を読まないで読書をやめることのできる人はいないのではないか。

物語が短く感じるほどにのめり込んでしまった5
 ハミルトン一家の子どもたちの話。サミュエル自身の老いと死。アダムとキャシーの対面。チャールズの死。双子の父親はだれか。など、物語は波瀾万丈に展開を続けていく。
 解説にもあるように、この小説は、スタインベックは傑作と自負しており、ベストセラーでもあったのに、文学史上では評価は低かったそうである。が、とにかく面白いと思う。人間や人生への洞察力の深さが登場人物に反映されて面白さを増している。
 私的には、スタインベックの女性の描き方が興味深いし、何度も読み返すごとに発見があって楽しめる。