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ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 (ハヤカワepi文庫)

ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 (ハヤカワepi文庫)
By ジェフリー ユージェニデス

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  • 発売日: 2001-06
  • 版型: 文庫
  • 329 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
リズボン家の姉妹が自殺した。何に取り憑かれてか、ヘビトンボの季節に次々と命を散らしていったのだった。美しく、個性的で、秘密めいた彼女たちに、あの頃、ぼくらはみな心を奪われ、姉妹のことなら何でも知ろうとした。だがある事件で厳格な両親の怒りを買った姉妹は、自由を奪われてしまった。ぼくらは姉妹を救い出そうとしたが、その想いが彼女たちに伝わることは永遠になかった…甘美で残酷な、異色の青春小説。

内容(「MARC」データベースより)
13歳から17歳のすべて年子の美人姉妹は、何故次々に自殺したのか? 古き良きアメリカの面影が残るミドルアメリカンの穏やかな日常を背景に青春の驚異と絶望を斬新な手法で描く、美しく、不思議で、胸を打つ物語。*

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ユージェニデス,ジェフリー
1960年、アメリカ、ミシガン州グロスポイントに生まれる。ブラウン大学、スタンフォード大学で創作を学ぶ。タクシー運転手、ヨット雑誌ライターなど、さまざまな職業を経験したのち、1980年代には一時、映画脚本家をめざす。その間も『ニューヨーカー』などの一流文芸誌で活躍し、やがて創作に専念することとなる。1993年に出版された処女長篇が、ジェイ・マキナニーらに絶賛され、アガ・カーン賞をはじめ数々の賞も受賞した

佐々田 雅子
立教大学文学部英米文学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

本当は男の子の成長物語5
五人姉妹が自殺をするまでを描いていますが、本当は語り手である中年ノさしかかった男性を含めて、彼女たちの周りの少年たちの成長物語だなと感じました。彼女たちの自殺の原因に納得できない少年たちは、彼女たちの所持品を集め、接触のあった人たちに話を聞きます。メディアや精神科医の断定する理由に抵抗を感じ、なんとか自分たちが納得できる理由を探そうとします。残念なことですが、人はどんなに強く望んでも、死んでしまった人を忘れていくものです。けれど語り手の男性はちっとも忘れていない。それどころかついには中年になっても彼女たち以上の女性はいないと思っています。それは、彼女たちがだれよりも生を生きたと、少年たちは知っているから。幽閉され、後ろ指さされ、世界から隔絶された彼女たちは、自らの命を絶つことでそれらすべてに打ち勝ってみせる。自分の生命だけは、だれにも左右できないことを証明してみせる。そうしてだれよりも強く生きるというこ示したことで、妥協しながら抜け道を見つけて生きているほかの人を笑ってみせている。少年たちは、そんな彼女たちに強く惹かれたのだと思います。この小説はその回想録。作者自身のあこがれが投影されたような、そんな小説です。

大人になりたくないと一度でも思ったことのある女性/少女に5
成長することの恐ろしさ、未知への憧れと恐怖、それをこれほど美しく、繊細にしかも男性作家が描けたという驚き。
映画のほうも、独特の少女感覚に貫かれていて、とても共感できたけど、小説もお勧めです。
少女が大人にになる時くぐり抜けていかなくてはならないこと…それをこばんで、永遠に閉じていくことに決めた少女たち。切ないです。

まだ読んだことのない人にはぜひ読んで、そして感じて欲しいと思います。娘が理解できないなんていうお父さんにもぜひお勧めしたいですね。

*映画に勝るとも劣らぬ!自殺ファンタジー小説*4
自殺小説なのにどこかファンタジックな描写が新鮮で、
引き込まれてしまう。暗さなどはなく、心理描写・
情景描写が淡々と続いていながら、ファンタジックな
印象を与える作品だ。

映画と原作とはそこから得られるイメージに隔たりが
ある場合が多く、がっかりさせられたりするのだが、
本作品とソフィア・コッポラ監督の映画とは見事に一

致しているだけでなく、それぞれの表現媒体の特性を
生かし、読者に「思春期の不安と甘さ」を伝えている
と思う。

ただ・・・男性には共感しようのない部分もあるように思われる。

それが良さでもあり、売りであろうと思われるが。