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日本列島快走論~高速道路を無料にして日本再生へ

日本列島快走論~高速道路を無料にして日本再生へ
By 山崎 養世

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  • Amazon.co.jp ランキング: #40612 / 本
  • 発売日: 2003-09-26
  • 版型: 単行本
  • 256 ページ

エディターレビュー

日経BP企画
日本列島快走論
 「高速道路は無料」というのが世界の常識。日本で高速道路が有料なのは、極めて例外的である。道路整備特別措置法は「道路建設にかかった費用を通行料金で返済したら、無料にしなければならない」と定めているにもかかわらず、それがないがしろにされているのだ。本書は高速道路の「無料化」と「出入り口の大幅増設」による日本経済再生を提言する。

 高速道路を無料にするためには、道路関係4公団が抱える40兆円の借金を返済しなければならない。著者は「世直し国債」を発行し、超低金利・固定金利の長期国債に借り換え、道路財源の一部をその金利支払いと償還の財源とすることなどで可能と説明する。また、出入り口を増設すれば、一般道路とのアクセスが良くなり、利用者の利便性は大きく高まる。通勤圏、生活圏が広がり、新しいライフスタイルが浸透する。地方経済も活性化する。新しい高速道路は大都市中心、工業中心の「国のかたち」を変えることにつながると説く。

 小泉改革の目玉として、道路公団の民営化が盛んに議論されている。だが、著者は民営化・株式上場は高速道路の「無料の原則」から逸脱し、「永久有料化」を決定づけると批判し、それに代わる段取りを提案する。


(日経ビジネス 2003/10/27 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

内容(「MARC」データベースより)
日本金融界のトッププレイヤーが提言する、目からウロコの日本再生論。高速道路を無料にすることで、人の移動が活発化し、新しいライフスタイルが生まれる。道路公団の廃止など、財源問題解決の見取り図も具体的に提示。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山崎 養世
山崎養世事務所代表。1958(昭和33)年生まれ、福岡県出身。1982(昭和57)年東京大学経済学部卒業後、大和証券に入社し、国際金融、デリバティブ、証券化、不動産、年金、投資信託などを担当。ユーロ市場、アメリカ市場、東京市場でさまざまな金融業務を経験。1994(平成6)年1月ジョン・コーザイン前会長(現在上院議院、当時CFO)に強く請われゴールドマン・サックス本社に入社、日本での資産運用ビジネスの立ち上げを担当。1997(平成9)年11月ゴールドマン・サックス本社マネージング・ディレクター、1998(平成10)年1月ゴールドマン・サックス投信代表取締役社長、11月ゴールドマン・サックス本社パートナー。2002(平成14)年3月ゴールドマン・サックス退社し、4月徳島県知事選挙に挑戦。現在は、山崎養世事務所を設立し、金融、財政、並びに国際経済問題等に関する調査および政策提言活動を行っている。新しい日本をつくる国民会議(二十一世紀臨調)運営委員、日本ファイナンス学会理事も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

読んでてドキドキする政策。マユツバではなさそう5
テレビのニュースステーションに、著者が「民主党のブレーン」として出ていた。
世界一高い日本の高速道路料金。この半額以上が実は利子支払いであり、またそもそも料金徴収自体がかつての法律に反する行為、と知って驚いた。

本書には、これを無料にすることで、移動・物流コストの引き下げ効果が生まれ、日本地図が大幅にかき換わり、経済の地方分散、新たな街づくり、そして何より我々の生活スタイルが激変することが、描かれている。

「でも、無料化なんて実現できるの?誰が代わりに払うの?」という疑問に対しても、具体的な財源確保の処方箋を示している。著者は金融のプロだけあって、数字にも非常に説得力がある。

時代は「政策」を強く求めている。しかしながら本書にあるようなダイナミッ!クで分かりやすい政策は、なかなかない。著者の山崎さんのホームページには、郵政資金による金融再生政策も出ていた。今後の日本経済を動かす人になる予感を感じさせる。

楽しい本5
直ぐ読める。最初の3章がすべてで後は繰り返し。

前回の衆議院選挙で話題になった所謂「高速道路無料化政策」の総集編だが、民主党が政権を取れなかったとは言え、この政策は我々に夢を与えてくれる。

骨子は簡単で、道路公団を廃止して、その借金を国債と財政で肩代わり、そべての高速料金はただにしようと言うもの。

その決定的な根拠は現在の市場金利の低さにある。つまり、借金を今返してしまった方が返済にかかるといわれているこれからの約50年間よりもトータルの借金が三分の一になるということにある。

金融屋さん出身の著者としては無難な主張だろう。

ただ、大きなポイントは結局は高速道路が使われず、それに接続する地方の一般道路がガラガラで40兆円もの借金を作って建造された道路が実際には使われていない事が大問題のようだ。

従って、コンセプトとしては赤字であろうと何であろうと、無料化して使った方が良いという点を強調してもらいたかった。

民主党のマニフェストより面白く、タメになる。5
民主党のマニフェストに採用された「高速道路無料化」のモト本。個人の立場ながら、日本の政策を考え、他の人を説得しようとして書かれた本だけに、高速道路無料化の利点だけでなく、実現可能性が真剣に考えられ、様々な視点から説かれている。恐らく、民主党のマニフェストより、面白く、タメになる。今後3年間の政策提言の中で、最も重要なものの一つになると思う。

本書の内容は、副題である「高速道路を無料にして日本再生へ」と云う一言で、見事に表されている。高速道路がなぜ有料となったかの歴史を説き、それが歴史的にねじ曲げられたものである事を示す。そして、高速道路を無料にし、出入り口を大幅増設する事で、可能となる「この国のかたち」を描く(過密過疎の解決と地方の再生、など)。??の将来像を他国の実例を示し、ただの夢でない事を説明し、高速道路を無料にする為の方法論(財源等)を論じる。財政負担を最小にして、豊かな日本を実現する為の方策を一貫して論じている。この中で、なぜ道路四公団民営化では行けなくて、高速道路民営化でなければならないか、も説明している。

本書の文章は、論文ではなく、人を説得する為の読み物として書かれており、非常に読みやすい。著者の山崎養世氏は、ホームページでもこの論を掲げているが、本書の方が、まとまって論じられている事もあり、ホームページより判りやすい。一度は読んでみて、皆で論じ合う為の基礎にすべき本と思った。

なお、本書の題名は田中角栄氏の「日本列島改造論」に対するものとして付けられている。新規投資でなく、既にある社会資本の有効活用により日本を変えようと云う思いからである。