アフガン戦争の真実―米ソ冷戦下の小国の悲劇 (NHKブックス)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #566320 / 本
- 発売日: 2002-07
- 版型: 単行本
- 222 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
1979年、ソ連はなぜ突如アフガニスタンに侵攻したのか。アメリカはそれをどう利用したのか。ソ連の機密解除資料を読み解き、これまで謎とされてきたクレムリンの政策決定過程を解明しつつ、ソ連崩壊と九・一一事件の遠因になったとも言われる米ソのアフガン代理戦争の真相に迫る。そして、二つの超大国の思惑に翻弄された小国アフガニスタンの悲劇から、バランス・オブ・パワーの発想に基づく権力政治の限界を明らかにする。
内容(「MARC」データベースより)
1979年、ソ連はなぜ突如アフガニスタンに侵攻したのか。アメリカはそれをどう利用したのか。ソ連の機密解除資料を駆使し、真相を解明する。そして、二つの超大国の犠牲となったアフガンの悲劇から国際政治のあり方を検証する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
金 成浩
1963年、大阪府生まれ。上智大学ロシア語科卒業。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得。北海道大学スラブ研究センター非常勤研究員、琉球大学法文学部専任講師を経て、現在、同助教授。専門は国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
米ソのパワーポリティクスの結末
本書は、近年機密解除された資料をもとに、これまで謎だったソ連のアフガン侵攻の動機及び政策決定過程を詳細に明らかにしていく。ブレジネフは病気故にほとんどロボット状態だったこと、実質的にイニシアティブを取っていたのはグロムイコ外相、アンドロポフKGB議長、ウスチノフ国防相だったこと、ソ連の侵攻の動機には、米国の影響力の拡大に対する脅威認識があったこと、米国側はそのようなソ連の脅威認識につけこんで、意図的にソ連をアフガンに侵攻させ、国力を消耗させることを企図したことなど非常に興味深い事実が多々指摘されている。
アフガンのみならず、同じく米ソのパワーポリティクスに翻弄されたポーランド、チェコスロヴァキア、そして北朝鮮といった国々についての考察がなされる。その結果、歴史の教訓として引き出されるのは、バランスオブパワー的なパワーポリティクスでは平和は達成し得ないということである。
ソ連は、アフガン侵攻に膨大な軍事費と兵力を費やし、それがソ連崩壊の一因となったとも言われる。また、ソ連軍撤退後も武器援助等は継続されたため、内戦は止まず、アフガンの国土は荒廃し、2001年までに200万人が死亡、600万人が難民化、1000万個の地雷が今なお残っており、また、戦争によって一般市民までもが暴力に慣れきってしまったために、紛争解決手段として武器の使用が常態化してしまったという。米ソのパワーポリティクスの犠牲となった民衆には両超大国への憎悪が募り、それがやがて9.11テロとして爆発することになる。
著者が言うように、アフガンを巡る米ソの確執は「勝者不在のパワーゲーム」であったにも拘らず、現在ブッシュ政権はパワーゲームの遺産である「テロ」という問題を、再び軍事力で封じ込めようとしている。「対テロ戦争」によって本当に世界は平和になるのか?今こそ冷戦史を再検討してみる必要があるだろう。
アフガン戦争の裏側がわかる
アメリカとソ連、両超大国のパワーゲームの犠牲になったアフガニスタン。本書からは、アフガニスタン戦争の裏側で繰り広げられた、アメリカとソ連の個人レベルの闘争の様子を窺い知ることができる。読了後には、改めて「なぜソ連はアフガニスタンに侵攻したのか」という問いから、「なぜ世界はアフガニスタンを見放したのか」という問いまで、様々な疑問を抱かざるを得ない。





