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シャネル―人生を語る (中公文庫)

シャネル―人生を語る (中公文庫)
By ポール モラン

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  • 発売日: 2007-09-22
  • 版型: 文庫
  • 273 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
皆殺しの天使、永遠に輝く。
孤高の少女時代から一大モード帝国を築くまで、清新な全訳と綿密な注釈により、シャネルの肉声が甦る。シャネル唯一の回想録を新訳。

内容(「BOOK」データベースより)
謎のヴェールに包まれた少女時代から才能を花ひらかせ一大モード帝国を築くまでの半生がシャネルの肉声により甦る。清新な全訳と綿密な注釈により、華やかな恋愛体験、アーティストたちの交流が明らかに。作家モランが書き留めた唯一の回想録の新訳を手掛けるのはフランス文学者山田登世子氏。シャネルをこよなく愛し、オマージュを捧げる。

出版社からのコメント
謎のヴェールに包まれた少女時代から才能をひらかせ一大モード帝国を築くまでの半生がシャネル自身の言葉で語られる。原題は「シャネルの歩みぶり(アユール)」。盟友作家モランが書き留めた貴重なシャネルの回想録である。本作品は「獅子座の女シャネル」として文化出版局から30年前に刊行されたが、誤認や省略を大幅に訂正。清新な全訳と綿密な注釈により、レザネ・フォル(狂乱の時代)といわれた1920年代のパリの活気を背景に華やかな恋愛体験やピカソ、コクトー、ディアギレフなどのアーティストたちやセレブリティとの交流が明らかになった。
 それにもまして今回の真骨頂はシャネルの純真無垢な肉声が甦ったことである。時に可憐、時に残酷な名言がたくさん織り込まれている。仕事について、異性・同性についての辛口批評は時空を超えて共感を呼び起こす。


カスタマーレビュー

MOTTAINAI2
 素材はそう悪くないだけに、料理の仕方にがっかり、というのがこの本の第一の感想。
それがあまりにもどかしくて、読みながらかなり苛立ちを抑えられなかった、というのが
率直なところ。

 シャネルの肉声に価値を置かれる方は読まれてみてもよいのではないか、と思う。
とりわけ、第22章「モード、あるいは失われるための創作について」は、なかなかに秀逸。

 ただやはり、文体的なものに関しては大いに疑問が残る。原著によるものなのか、はたまた
訳者によるものなのか、ただただ鬱陶しいばかりの「わたし」語りに辟易とさせられた、と
いうのが偽らざる感想。ココ・シャネルの孤独、熱情、自己愛といった要素を際立たせるには
むしろ、過剰なまでに冷淡な文体こそがふさわしかったのでは、と個人的には強く感じる。
 全体の構成にも疑問符がつく。幼年期からの生涯を彼女のことばを通じて辿るという形式を
とってはいるものの、いたずらなエピソードの羅列に終始してしまっている感は否めず、
互いの出来事が絡まりあって、重層的にひとつのストーリーを構築していくことに完全に
失敗している。

 結論。史料としてはあり。小説としてはなし。

ココの機知と毒舌が全編にわたって炸裂する楽しい自伝5
近年、何本もの伝記映画が制作・上映されるなど、活況を呈するココ・シャネル周辺。それに一歩先んじて刊行されたのが本書です。一見、自叙伝の体裁を取りながら、虚実を織り交ぜた内容には一筋縄ではいかないところもあり(訳者あとがきより)、それがまた伝説の主・シャネルらしいです。

とにかく膝を打つような警句、名言が満載! ココの機知と毒舌が全編にわたって炸裂していて、とりわけ女性に対する辛辣なコメントには大笑いできます。ストラヴィンスキー、ディアギレフ、コクトー、アポリネール、ピカソなど、当時の第一級の芸術家達がこれでもか!と登場してくるし、20世紀初頭のフランスの経済的な豊かさや文化的な爛熟度の描写もリアルです。何よりホンマもんのヨーロッパのセレブ達の想像を絶する贅沢の水準には圧倒されること請け合い。負け惜しみのように「清貧」を称揚する日本人には想像もつかない世界です。

ここ数年で読んだ本の中でも常にBest5以内にランクする、実にインパクトと破壊力のある一冊です。アートやファッションに関心のある方、社会的自立を考える女性はもちろん、ぜひ男性諸氏に一読をお薦めする次第です。

新訳だそうですが…。3
いつもピリッとした評論を書かれている山田登世子さんが訳されているというので、
期待して買ってみました。
まだ読んでいる途中ですが、早くも文体の不統一が目につきます。シャネルの語りが
「なのよ」「わ」と女言葉になっていたかと思えば、「である」調になっていると
いう具合です。聞き語りであるにせよ、もう少し自然な調子にできなかったのかと
思えてなりません。あるいは原文が訳し難いものなのでしょうか。
あと、画像が少ない、というかほとんど入っていませんね。モードの歴史に疎い人間と
しては、その辺も期待していたので残念です。

新訳と銘打たれているものの、上記のように肩透かしを食らった気分になりましたので、
申し訳ありませんが星は3つにさせていただきます。