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補給戦―何が勝敗を決定するのか (中公文庫BIBLIO)

補給戦―何が勝敗を決定するのか (中公文庫BIBLIO)
By マーチン・ファン クレフェルト

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  • Amazon.co.jp ランキング: #4180 / 本
  • 発売日: 2006-05
  • 版型: 文庫
  • 422 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
ナポレオン戦争からノルマンディ上陸作戦までの戦争を「補給」の観点から分析。戦争の勝敗は補給によって決まることを明快に論じた名著。〈解説〉石津朋之

内容(「BOOK」データベースより)
ナポレオン戦争から第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦に至るまでの代表的な戦闘を「補給」という観点から徹底的に分析。補給の計画、実施、戦闘への影響を、弾薬、食糧等の具体的な数値と計算に基づいて説明し、補給こそが戦いの勝敗を決するということを初めて明快に論じた名著。待望の復刊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クレフェルト,マーチン・ファン
1946年、オランダ・ロッテルダムに生まれる。50年イスラエルに移民。64~69年エルサレムのヘブライ大学で学んだのち、ロンドン大学経済政治学学院で博士号を取得。現在ヘブライ大学歴史学部教授

佐藤 佐三郎
1933年静岡県小笠郡菊川町に生まれる。56年早稲田大学第一政治経済学部卒業、同年東洋経済新報社に入社し、国内産業、国際経済各担当記者、政経部長、「週刊東洋経済」編集長、関西支社長などを経て、93年同社を退社。以後フリー・ジャーナリストとして文筆・講演業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

読み応えのある解説5
古典的名著の復活もさることながら、この本が中央公論新社から発売された最大のポイントは巻末に付されている石津朋之氏の解説論文である。翻訳の内容そのものは原書房から出版されていたものとまったく変わっておらず、おそらく誤訳であろう文章も散見される。だが石津氏の解説論文はその誤訳を訂正したうえクレフェルトの主張を簡潔に整理、それに加えてクレフェルトのその他の著作を総合して「マーチン・ファン・クレフェルトとその戦争観」という非常に読み応えのある解説を行っている。新書にこの値段は少々高いと思うが、石津氏のこの解説論文だけでもこの値段を払う価値がある。絶対おすすめ、一押しの軍事関連本である。

まさに補給戦5
興味深い一冊だった。類書が少ないだけに、関心のある方には一読を勧める。ただ、そう難解な本ではないものの、理解のためには本書で述べられている戦いに関する基礎的な知識は多少は必要だ。

特に印象的だったのは、ナチスドイツの東部戦線での補給に関する分析と、砂漠の狐と呼ばれたロンメルの戦術に関する補給面からの考察である。一般的に、これらの戦いはヒトラーの介入が作戦遂行を困難にした大きな要因と指摘されていて私もそう信じていたのだけれど、著者の分析データからは少し異なる見解が浮かび上がってくるのがちょっと驚きだった。

我々はどうしても派手で独創的な戦略や作戦や戦いそのものに目が行きやすい。しかし、結局、優れた戦略を成功させるには、それを支えるための地道な調査や兵站や補給物資や補給線の確保維持という、一見面白くもなく基本的だが実は非常な困難さを伴う作業とそれを担う部隊抜きでは難しいというのが実感としてわかってくる。その一方で、完璧な準備をもって実施される作戦というのは実は少なく、そのような準備が可能で物量にも恵まれたノルマンディー上陸作戦ですら結局は予定通りには進まなかったと示してくれる。そして、だからこそ、それを乗り越えて作戦を成功に導くには卓越した能力と臨機応変さと決断力を持ったリーダシップの存在が必要であることも同時に明らかにされてゆく。このような点はビジネスの世界にも通じるものがある。

一方、本書はアフリカ戦線に関する部分を除くと、平坦地が中心のヨーロッパにおける陸軍の大軍同士の戦いだけを対象としている。最新のものでさえ気がつけば既に60年以上昔のものだ。同じようなことが同じ形で今後ヨーロッパで再度起きるとは考えにくい。ジャングル、山間部、諸島、ゲリラ戦、ハイテク兵器でカバーした機動戦、といった戦いでも結局全て補給の問題はつきまとうので、それらに関しても同様の視点から分析したものがあるのなら読んでみたいと思った。

プロは戦争を兵站から考えます5
兵站を本格的に考察した書籍で日本語で読めるものはほとんどありません。
防衛研究所の平間さんは本著のあとがきで、そういう本はこれとあと1冊くらいしかないとおっしゃっています。
そんな数少ない1冊であるこの著が、このたび復刻されました。
大変価値あることと言えます。
著者はイスラエルの大学教授で、兵站の専門家です。

プロは戦争を兵站から考えます。